アース製薬

特集2. 返品の削減に向けて

日用品メーカーにとって、返品の削減はコスト抑制とともに環境負荷の軽減にもつながる重要な取り組みです。
当社は2017年、虫ケア用品業界初の本格的な返品削減に着手し、廃棄物のますますの削減に取り組みます。

返品は利益にも環境にもマイナス

事業活動を通じて常に生じてしまう返品。商品の撤去から仕分け、メーカーへの送り返しという一連の作業は、小売業様、代理店様、メーカー3者における手間とコストが生じる上に、廃棄に伴う環境負荷もかかります。返品削減の問題は長年の懸案でしたが、小売業様での売り場を確保するためにまずは商品を送り込み、販売シーズンが終わった後に返品していただくという業界の慣習がありました。虫ケア用品などの季節商品については、天候に左右されるため需要予測を立てることが難しい分野でもあります。また、欠品による機会損失も避けなければなりません。当社としても、需要予測に基づいて返品削減に取り組んできましたが、目立った返品削減には至りませんでした。

小売業様、代理店様と協力して商慣行を改革

そこで今回、当社の商品が店頭に展開される商取引プロセスの中で、小売業様と代理店様の双方に、通年で売り上げのある代表的な虫ケア用品について、販売シーズン終了後も一定の需要があることを示す過去のデータをご確認いただき、従来販売シーズン終了後、小売業様、代理店様それぞれから当社へ返品いただいていた商品を、継続して店頭展開、倉庫保管いただくことになりました。
また、社内の取り組みを進めるため、営業部門の評価に際して、販売実績だけでなく返品削減の実績も評価に反映することで、意識改革を促しました。

※2本の指でタッチパネルを外に押し広げると画像を拡大できます。

2017年の返品率は過去最低を徹底

2017年の虫ケア用品の返品率は、前期比2.0ポイント減の8.5%と過去最低を達成。2017年は天候不順の影響で返品率が上がりやすい状況でしたが、約10億円分の商品の返品削減となりました。

 

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小売業様、代理店様ともにメリットの出る取り組みへ

取り組みを推進するに当たり、小売業様と代理店様に対して、営業担当幹部を含むスタッフで手分けをして、当社社長川端のビデオメッセージとともに直接ご説明させていただきました。小売業様と代理店様には、より的確な在庫管理を小売業様・代理店様・メーカー3社で行い、追加発注業務の削減・返品作業の削減をすることが収益向上につながると実感していただけたため、当社の取り組みにご協力いただけたのだと捉えています。
これからも、返品削減と欠品リスクとのバランスを取りながら、2020年には返品率を6.8%まで低減させる目標を掲げて、引き続き取り組みの精度を向上させてまいります。

ご協力いただいている代理店様のお声

「業界でのリーダーシップを発揮してほしい」

業界では以前から「返品削減に取り組まないといけない」という声はありましたが、大きな取り組みはありませんでした。そんな中、アース製薬が先陣を切り、当社だけでなく、小売業様も巻き込んだ決め事の中に返品削減策が具体的に組み込まれ、アース製薬の営業の方と当社および小売店様との密なコミュニケーションにより適正な需要予測を立てることができるようになりました。返品の削減はわたしたち代理店においても、「もったいない」という意識のもと、環境負荷の低減とともに、返品のための梱包や発送作業などのコストの低減につながっています。
今後はさらなる返品率の削減に向けて、アース製薬には虫ケア用品業界のトップ企業としてリーダーシップを発揮していただき、わたしたちは「返品しないことを前提としたオペレーション」の構築という流通改革に協力していきたいと考えています。また、このオペレーションが、日本の虫ケア用品業界そして、日用品業界に広がり日本全体の環境負荷低減につながることを期待しています。

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