INTERVIEW

常に上を目指す
改善力とチーム力

生産統括
2017年入社

企業の命綱、製造ラインを動かす生産統括の仕事
全国の店頭に並ぶアース製品はここで生まれる

生産統括は、実際に機械を動かして製品を生み出す“モノづくりの最前線”です。全国のスーパーマーケットやドラッグストア、ホームセンターなどの店頭に並ぶ製品を、国内3カ所の工場と海外の自社工場、製造委託先の工場で生産しています。研究部門がどれだけいい製品を生み出しても、製造ラインで生産できなければ、お客様に届けることはできません。企業の命綱ともいえる役割を担う部門として、絶対にラインを止めるわけにはいかない! そんな使命感のもと、質の高いモノづくりに挑んでいます。

私は赤穂出身で、大学時代にアース製薬の赤穂工場で短期のアルバイトをしたことがあるんです。その時、社員の方が皆さん親切にいろいろなことを教えてくれて、とても印象が良かったんですね。「地元で就職したい」という気持ちもあったので、就活での第一希望は迷わずアース製薬。面接でアピールしたのは向上心と行動力です。当時は小学生向けにサッカーのコーチをしていて、「どうしたら子どもたちが成長できるか」を考えては実践し…という毎日を送っており、大会の企画運営などにも携わっていました。そうした経験で身に付けた強みを仕事にも生かせたらと思いました。

入社後の会社のイメージは、アルバイトの時の印象そのまま。皆さん気さくで、話しやすい雰囲気がありますし、いろいろなバックグラウンドを持った人と一緒に仕事ができるので刺激になります。

現在は、消臭芳香剤の「スッキーリ!」製造工場で機械のオペレーターを務めています。朝出社したら、まず機械のメンテナンスからスタートし、朝礼ではその日の生産品目や数量などの生産スケジュールや、作業にあたっての注意事項などを全員で確認します。それが終わると、いよいよ生産開始。製品の品質をチェックしながら製造ラインを動かしていきます。

新人教育も担当しており、新卒や2年目の後輩を中心に、「このタイミングになったら液を追加して…」といった作業手順から、機械のトラブルシューティングやメンテナンスまで、マンツーマンで指導しています。生産統括では「多能工化」といって、さまざまなスキルを持った人材の育成を推進しているので、新人も頑張れば頑張った分だけいろいろな機械について学ぶチャンスがあります。私も新人時代は先輩に付いて指導してもらいましたが、一つ一つ操作を覚えて、できなかったことができるようになっていくのが楽しいんですよね。機械の種類も多いですし、イレギュラーなことも起こるので、今でも毎日が勉強です。

危ない、手順が複雑、間違えそう…は大事なヒント
リーダーとして挑む“改善”が、生産を守り人命を守る

できることが増えてくると、業務の中の改善点も見えてきます。安全面はもちろん、異物混入防止や業務効率化、5S関連と、改善のポイントはあらゆるところにあるんです。仕事中は常にアンテナを張って、「ここ危ないな」とか「これは手順が複雑だな、間違えそうだな」と思ったことは必ずメモ。同僚と話していて「あれ変えた方がいいよね」とヒントが見つかることもあります。そうなったら、自分の中にストックしている情報から、使えそうなものを当てはめて解決策を考えます。買い物をしている時なんかに100均の便利グッズを見て「この仕組み使えるかも!」とビビッとくることも。ひらめいた時は結構スッキリしますよ(笑)。

そうやってどんどん改善提案をしていくうちに、提案数は年間300件くらいになっていました。その結果、部内で改善活動の一環として実施している「改善提案グランプリ」という社内表彰制度で、提案数部門の1位の表彰をいただけました。今、4年連続1位を取らせてもらっていて、自分の中の年間目標にもなっています。改善は地道な活動ですが、すごく重要なことなんです。製造現場はなんといっても安全第一。事故が起きれば、会社の生命線である製造ラインが止まってしまいます。そして何より、人の命が危険にさらされます。大小の改善の積み重ねが、工場全体の危険の芽を摘むことにつながります。

改善提案を始めてから1~2年たったころ、思いがけず大きな挑戦をすることになりました。それが「改善推進プロジェクト」のリーダー役。メンバーは年上の方ばかりで、皆さん気さくで話しやすい…とはいえ、若手の自分がリーダーになって皆をどうプロジェクトに巻き込んでいったらよいか、最初は難しかったです。迷いながらも大切にしたのは、自分が先頭に立って取り組む姿を見せること。まず自分が進んでアクションを起こして皆を引っ張っていこうと、持ち前の行動力でふんばりました。

「職場を安全で働きやすい環境にしたい」という気持ちは皆共通です。だから、メンバーがそれぞれ何を考えて、どんな意見を持っているのかを聞いて、それを活動に組み込んでいくようにしました。自分の意見も反映されているとなれば、責任感もやりがいも生まれます。嫌々やってもうまくいかない。皆が「やってよかった」と思えるような活動にしたいと思っています。おかげで今では部全体に改善提案が浸透してきて、近年大きな事故は起こっていません。成果がしっかり形になっていると思うとうれしいですね。

資格取得でさらに幅広い仕事にチャレンジしたい
挑戦を続けるモノづくりの現場が、自分自身の成長の糧に

社会人になってから挑戦し続けているのが、資格の取得です。入社前まで資格は何一つ持っていなかったのですが、この5年で会社が推奨する資格はほとんど取得して、その上をいく資格にもチャレンジしています。今は「電気保全技能士」合格に向けて勉強中。資格を持っていると、いろいろな業務に生かせて仕事の幅も広がります。部内では、機械保全士や生産マイスター、フォークリフト運転技能士免許を持つ先輩も多くいます。昨年からは、後輩の資格取得のために勉強会を開くようになりました。サッカーのコーチをしていたこともあって、人に教えるのは好きなのかもしれません。「合格しました!」と報告をもらった時は、心底やってよかったなと思いましたね。

日々の業務でもスキルアップに励んでいます。スッキーリ工場製造ラインの全工程は一通り覚えたのですが、まだまだ広く浅い知識なので、これからその知識をもっと深めて、経験も積んで、まずはライン長を目指したいと思っています。部署の中には目標にする先輩方がたくさんいるので、皆さんのいいとこ取りをしたいなと(笑)。そしていずれは工場長に! 工場の全てを理解できる人間になることが最大の目標です。

アース製薬では、頑張っているとチャンスをもらえるんですよね。改善活動でも、日頃の取り組みを認めてもらって、早い段階でプロジェクトリーダーという役割にチャレンジできました。頑張りを見ていてくれるので、向上心を持ってどんどん上を目指していきたい人には、すごくやりがいのある環境だと思います。

改善であれ、資格であれ、自分の中にはいつも何かしら目標があって、それを実現するために「どうすればいいか」を日々考えています。自分で考えて試行錯誤して、苦労したことが形になった時って、やっぱり一番うれしいんですよ。それが仕事の面白さでもあるし、モチベーションにもなっています。モットーは楽しく仕事をすること! 真面目にやる時、思い切り楽しむ時とメリハリを付けて働きたいと思っています。それができる今の職場だから、いろいろなアイデアが浮かぶのかもしれません。思い付いたことを何でも話せて、「やってみよう」と皆で挑戦できる環境があるからこそ、モノづくりの現場をもっと良いものにしていけますし、自身自身も成長していけると思うんです。

ある1日のスケジュール

出社
生産の準備を整える
昼食
課の同僚や先輩方と社食でランチ
生産終了
終礼を終えて日次報告書の記入
生産開始
午前の業務スタート
機械をガンガン稼働させる。
午後の業務開始
気になったところがあればカイゼンも!
勉強会
ときには終業後資格取得のため勉強会も
8:15
出社
生産の準備を整える
8:40
生産開始
午前の業務スタート
機械をガンガン稼働させる。
12:20
昼食
課の同僚や先輩方と社食でランチ
13:00
午後の業務開始
気になったところがあればカイゼンも!
17:00
生産終了
終礼を終えて日次報告書の記入
17:15
勉強会
ときには終業後資格取得のため勉強会も

※記載の所属・業務内容は取材時点の内容となります。

休日はどう過ごしていますか?

サッカーだけは譲れません

趣味は小学4年生から始めたサッカーで、社会人サッカーに参加しているので、休日はほとんど練習や試合に費やしていますね。資格試験の前などは勉強をすることもあります。でも、サッカーは絶対に休みません(笑)。体を動かすとストレス解消にもなるので、これだけは譲れない時間です!プライベートを充実させることで仕事に対するモチベーションも維持できると思っているのでこれからもサッカーは続けていきたいですね。

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