INTERVIEW

研究部と生産部の
架け橋になる

品質保証
2018年入社

品質保証室のゴールは、安全性が担保された製品を
世に送り出し、お客様に喜んでいただくこと

「品質保証」と聞くと、検査や完成品の評価を行う業務をイメージすると思います。もちろん、アース製薬にもこうした業務を担う部署がありますが、私が所属する品質保証室の仕事は、ちょっと違います。安全性が担保された製品を安定して世の中に届けるために、製品のクオリティをマネジメントしたり、スケールアップ(研究段階から製造段階への移行)で生じるさまざまなトラブルに対応したりすることが、品質保証室の主な仕事です。

製品は、中身となる原材料に加えて、容器やフィルム包装、表示用シール、出荷用ケースに至るまで、いろいろな材料や部材が結集して完成品となります。製品に関連するすべての部材の品質を確認し、お客様に安全性を保証するのも、私たちの仕事。そのため、品質保証室の守備範囲はとても広く、研究部門や生産部門はもちろん、物流部門、マーケティング部門といった関連部署や、協力会社をつなぐ役割も担っています。

私は2018年に新卒で入社しました。会社説明会や面接でたくさん質問をして、仕事内容をある程度把握していたつもりでしたが、ボトルや出荷ケースの評価までもが品質保証室の仕事の範疇と知って、ビックリしました。この出荷ケースで運送や陳列に耐え得るかを物流部門に確認したり、マーケティング部門とはパッケージの仕様ついて相談したり…。ここまで業務領域が広いとは想像していませんでした。

品質を保つには、原材料から梱包材まですべてに関わる情報を知っておかなければなりません。研究部門や生産部門の仕事内容はもちろん、製造する機械の特性、原材料の調達先の状況など細部にわたって知る必要があります。大変な面はありますが、アース製薬の製品の品質を担保している責任ある仕事に、誇りとやりがいを感じています。

「この処方では量産できない」
配属直後に訪れた試練

特に大切な役割が、研究部門と生産部門との架け橋となることです。ものづくりは、すべてがいつも順風満帆とはいきません。とても思い出深いのは、入社後の研修を経て品質保証室に配属された直後のこと。ある製品を、今までにない調合量で生産するプロジェクトに関わった時のことです。研究部門が考案した製品を生産する際、研究部の実験室ではうまくいった処方が、工場で10万、100万単位の大量生産に入ったところ、原材料がうまく混ざらず、安定性を担保できないことが判明。ここから、改善に向けての挑戦が始まりました。どうしたらうまく混ざり合うか? 単に混ざればいいわけではありません。効率と時間、コストの兼ね合いも含めてさまざまな条件をクリアする必要もあります。原材料の投入順序や攪拌のスピード、生産工程の見直しなど、研究部門と生産部門と一緒に解決の道を模索する、まさに両部門の架け橋にならなければならない事態に、入社数カ月目で直面しました。「量産できない=製品として発売できない」という大ピンチ。「ここはやるしかない!」と腹をくくり、上司や先輩の知恵や経験を借りながら試行錯誤し、結果無事に製品化できましたが、この時の経験は今も忘れられません。

ピンチや失敗も含めて、できるだけたくさんの経験を積むことが重要だと分かってからは、失敗することが怖くなくなりました。挑戦に失敗はつきもの。「これをやれば失敗するという知識と経験が増える」と考え、失敗しても変に落ち込まずに、次につながる活力にしようと意識しています。考え無しにやらかす失敗はダメですが、やってみないと分からない失敗に対して会社は寛容です。先輩方のカバー力はものすごくて、何度も助けられました。

仕事では想定外のことに多く遭遇します。しくじる機会を避けて通ってきた人にとっては、衝撃かもしれません。でも大丈夫! 自分の糧になる失敗は、実は他の人にも役に立ちます。社内では、「こんなことがあったら気をつけよう」と経験を共有する場があります。製品を良くするための失敗は、必ず次の誰かのチャレンジにも活かされると思います。

また、お客様の声から改善策が生まれるケースもあります。当社の「お客様のお気づきを活かす窓口部」には、年間10万件以上のお問い合わせをいただきます。その多くが使い方などの問い合わせやご要望ですが、内容によっては品質保証室が対応する場合もあります。これがなかなかおもしろい! お客様と話すと、製品をより良くするヒントをたくさんもらえます。

職場の「標準化」が次のテーマ
就活では研究テーマにこだわらず、いろいろな世界を見て

一通り仕事を覚えた今、関連部署の仕事をもっと深く理解したい。分析業務や、研究部門、生産部門の業務についても、もっともっと学ぶ必要性を感じています。研究部門で行われている処方に対するアプローチや、生産部門で稼働する機械の特徴などの理解を深めれば、研究部門と生産部門の架け橋としてさらに貢献できるシーンが増えるはず。先輩に助けてもらった時のように、ピンチの時に発揮するカバー力を高めたいと思っています。

生産性を上げるための業務効率化にも挑戦中です。アース製薬の製品カテゴリーは多岐にわたり、新製品が次々に開発されます。製品が増えると業務も増えるので、いかに効率よく仕事を進めるか、そのルール作りに取り組んでいます。キーワードは「標準化」。誰がやっても同じクオリティを保つための業務ルールがあれば、今後新しく入ってくる人も即戦力になります。経験豊富な先輩方から学べるうちにノウハウを吸収し、かつ今の時代に合うやり方にアレンジして若手に継承する仕組み作りは急務だと考えていますし、柔軟な発想力でより良い解決の方法を探っていきたいと思っています。

就活では、それまでやってきた研究を活かしたいと思いがちだけど、それで視野を狭めるのはもったいないと思うんですよね。自分は、大学での研究テーマが河川の水質で、プラント企業や水道局などの公務員が順当な就職先でした。でも、本当にやりたいことを自問して出てきたのは、もっと身近なところで世の中に喜ばれる仕事をしたいという思いだったんです。過去、同じ学科から日用品業界に進んだ人はいません。この学科から異なる分野に挑戦できることを証明できて、よかったと思っています。

社会人としての学びはみんなゼロからのスタートで、大差ありません。だから気になる分野の会社は、インターンを含めていろいろ飛び込んでみてほしい。だって、そんな機会は就活中の今だけですから。どこかに就職したら、他の企業になんて足を踏み入れられませんよ(笑)。就活は、世の中を知るチャンスです。人生の大半を過ごす道を決めるのですから、悔いのないように自分と向き合ってほしいです。

アース製薬は、会社の方針や方向性が明確で、かつ社長が「人がすべて」と語っている通り、人を大事にする社風です。お客様がいなければ私たちの仕事は成り立たないし、社員自身は製品を提供する側と一消費者としての両方の立場で、人と製品に向き合えます。製品を世に送り出し、家族や友達など身近な人やSNSの反応をダイレクトに受け取るたびに、アース製薬を選んでよかったと思います。

ある1日のスケジュール

出社
メール確認、書類作成、テストデータまとめ
昼食
社員食堂でランチタイム!バレーボールも!
テスト立合い
製造ラインに問題ないか確認と検討
サンプル評価
研究部で作られた試作品が量産できるかの検討と評価
打合せ
量産に向けて関係部署と打合せ
帰宅
お疲れ様でした!
8:40
出社
メール確認、書類作成、テストデータまとめ
10:00
サンプル評価
研究部で作られた試作品が量産できるかの検討と評価
11:30
昼食
社員食堂でランチタイム!バレーボールも!
12:20
打合せ
量産に向けて関係部署と打合せ
14:00
テスト立合い
製造ラインに問題ないか確認と検討
17:00
帰宅
お疲れ様でした!

※記載の所属・業務内容は取材時点の内容となります。

休日はどう過ごしていますか?

休日は趣味をエンジョイ!
旅行やキャンプでアクティブに!
時には家にこもってドラマにハマることも

休日は趣味にあてることが多いですね。会社のテニス部に所属していますが、入社してゴルフも始めました。最近はキャンプも楽しんでいます。1年を振り返ると、旅行も結構してますね。でも、大学時代は映画館でアルバイトをしていたくらい、映画やドラマが大好き。時には家にこもってドラマにハマりたい、テレビっ子気質ですね(笑)。

一覧を見る

RECOMMEND関連コンテンツ