大学生の頃にスポーツ小売店でアルバイトをしており、お客様に近いところで物を売る仕事がとても面白いなと感じたことが、営業職を志したきっかけです。アース製薬は、自分自身が生活の中で実際にアース製品を使っていたので親近感がありましたね。営業の仕事も、本部商談だけでなく担当店舗へ足を運び、お客様の声を直接聞けると知って大きな魅力を感じました。他業界も含めて複数社から内定をいただきましたが、社風や仕事内容に惹かれて最終的にアース製薬への入社を決めました。
入社してカルチャーや人の雰囲気にギャップはなかったのですが、営業という仕事はちょっとイメージと違いましたね。就職活動をしていたときは、営業といえばバシッとスーツを着てオフィス街をかつかつ歩くみたいな先入観を持っていたんです(笑)。でもアースではポロシャツとスニーカーで店舗を訪問し、先方の担当者やEMAL*の皆さんと協働して売り場を作り上げていきます。現場でコミュニケーションを取ることも驚きましたし、なによりチームプレイであることがいい意味でのギャップでしたね。同僚たちは成績を競い合うライバルなのかと思っていたのですが、アースの営業は全く違います。売り場作りも商談も、一人で完結することはできません。いろんな人と協力して、「こういう資料にすると説得力が増すよ」といった情報共有も活発に行い、足りないところを補い合っていく。それがアース製薬の営業スタイルです。
*お客様目線で独創性のある売り場づくりや店頭販促を行うスペシャリスト
実は1年ほど前に、デジタル戦略事業本部に異動しました。営業課なので営業職であることに変わりはないのですが、現在はインターネットにおける販路拡大の営業を担当しています。ECサイトに来てくれたお客様に商品を買ってもらうことがミッションです。なので、皆さんもご存じの大手が運営するECサイトへの商品登録を進めたり、先方の担当者に販促やキャンペーンを提案したりしています。
企業によって提案内容はさまざまで、例えば家電量販店が運営するECサイトでは、エアコン商材が非常に強い。そこで、エアコンを買っていただいた方はエアコン洗浄スプレーをお得にお買い求めできるプランを考えてご提案したりします。店舗より自由に企画を考えやすいですし、データを見ながら、より有効な施策を検討できる点は、これまでの店舗営業とは違った新しいやりがいになっていますね。
店舗営業とEC営業は共通項もあれば異なる点もあって、それぞれにやりがいも難しさもありますね。店舗で楽しかったのは、入社動機にも挙げさせてもらった「本部商談だけでなく、店舗にも足を運び、お客さまとの距離が近い」こと。EMALの方は販促物を作るのもうまいので、一緒に相談しながら作り上げた華やかな売り場が好評で感謝の言葉をもらった時はとても嬉しかったですね。店舗の担当者の方はお客さまのニーズをよくご存じなので、そういった声を聞きながらどんな製品がこの店には合うのかもご提案していました。例えば虫ケア用品でも、エリアや時期によって気になる虫は違いますから、当然売れ筋商品も変わります。そういったご提案から「売り上げが上がったよ」と店舗の方に言ってもらえることもあり、自分の行動に対する結果が見えやすいのも良かったですね。
ただ、店舗営業は第一歩目である売り場の確保が本当に難しい。お店の棚面積には上限があるので、各メーカーの陣取り合戦のような状態になります。一度決まれば半年から一年は固定されますから、どの企業も必死です。虫ケア用品や入浴剤はアースがシェアNo.1なので、わりとこちらの希望が通りやすいのですが、オーラルケアや消臭芳香剤はそうはいきません。他の店ではこれくらい売れています、今後こういうCMをバンバン打つ予定ですと、さまざまな切り口でアプローチしていきます。それぞれの企業ごとに本部の決めた方向性はありますが、先ほども言った通り店によって売れ筋商品は変わりますし、担当者の好みもあります。やはり最終的には、どれだけ人と人との信頼関係を築いていけるかが重要なのではないでしょうか。現部署の本部長からも「相手が何に困っているのか、相手の本音を引き出せる営業になりなさい」とよく言われていて、ここはリアルもネットも共通だと思います。
EC営業に移ってからは、それまでの店舗営業で培った知見をECの世界に落とし込んだらどうなるんだろうというワクワク感でいっぱいです。インターネットは店舗のような面積の制限はないので登録自体はスムーズなのですが、その分競合も非常に多い。その中でいかにアースの製品に注目してもらうかというところが、難しいところでありやりがいでもあります。ECマーケティング部の方と協力して目立つバナー画像を作成したり、一目で製品の特徴が分かるテキストや動画を考えたり。1クリックでも多く稼げるように、見せ方を工夫しています。
それと、やはりECは詳細なデータを取得して分析できることが最大の強みです。購入した方の年齢や性別、どんな商品と一緒に買っているかまで分かるので、データを集計してより効果の見込める施策を考えるのも楽しいですね。例えば、アースノーマットという液体蚊とりは詰め替え用を同時に購入される方が多い。だったら最初からセットにしておけば、お客さんは1つのボタンで手軽に買えますし、ECサイト側としても客単価の向上につながりやすいですよね。他にも、ネットはそもそも大容量とか重い物、つまりわりと高額なお買い物をするお客さんが多いので、何千円以上まとめ買いしてくれた人は10%オフとか送料無料とか、そういったキャンペーンを考案することもあります。
アース製薬に入社して一番成長したなと思うのは、仕事に向き合う時の考え方。以前は全ての仕事を自分で完璧にこなさなければいけないと思い込んでおり、結果的に全部が5割くらいの精度になってしまうこともありました。そういう責任感を持つことが悪いとは思いませんが、最も大切なのは自分一人の力にこだわることではなく、最終的なアウトプットの質を高めること。アースは助け合いのカルチャーもあるので、現在は周りの力を借りながら質を担保することができるようになりました。もちろん、自分でできる部分は全力を尽くすことが大前提です。
スキル面で言うと、お客さまへの提案力は着実に身に付いてきていると感じます。これはアースの挑戦を後押しする風土が大きいですね。今までやったことのないプランでも、こういう理由でやってみたいと論理的に提案すれば受け入れてもらえます。リスクや懸念点があったとしても、まずはやってみようとポジティブな捉え方をしてくれるので、とてもやりやすいです。後ろでしっかり守られていることも感じますし、裁量権を持って自分の意見を通すこともできる。成長意欲の高い方には魅力的な環境なのではないでしょうか。
何か特別な能力があるとか、すごい資格を持っているというのも強みにはなるでしょうけど、ベースになるのは成長意欲とコミュニケーション力だと思います。取引先でも社内でも、相手と腹を割って話せるとか、年上の方からも可愛がられるとか。そういうタイプの方はなじみやすいし、成長しやすい会社です。私自身のことで言えば、先輩方だけでなく、同期にも恵まれていると感じますね。最初の部署には同期が4人配属されていたので、時には遅くまで一緒に仕事をしつつ、時には愚痴も言い合いつつ。お互いに支え合ってきたからこそ、苦しい時期も乗り越えてくることができました。これからはもっともっと成長して、後輩たちを助けられる存在になりたいと思っています。
※記載の所属・業務内容は取材時点の内容となります。
休日は、アクティブに過ごすことが多いです。ご当地グルメを探す旅に出たり、冬はスノーボードも楽しんでいます。金曜日の仕事終わりにナイターで滑りにも行きました。休日の楽しみに向けて日々、仕事を頑張っています。