社員
座談会
2022年の育児休業取得率は、女性100%、男性は78%です。
育児休業からの復職率は男女ともに100%!実際に育休から復帰した社員二人と、社内のダイバーシティ推進を担当する産業保健師が集まって、育児のことやアースの制度・環境について話し合いました。
法務部門
マーケティング部門
人財マネジメント部門
私は産業保健師として社内の皆さんが働きやすい制度や環境を整えられるよう日々の仕事に取り組んでいます。今日は実際に育休から復職されたお二人に、率直なご意見を聞いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いします。
アース製薬の女性社員は、産休・育休の取得率もそこからの復職率もすでに100%です。そういう意味では、仕事を続けながら妊娠や出産することに不安や抵抗はなかったですか?
全くなかったですね。周りにも産休・育休を取得した後に復職している人はたくさんいたので。ただ私の場合つわりがけっこう重い方でして、1日に何回も吐いてしまう状態が数カ月も続いてしまって・・・。体重も減ってしまったので、通常の妊婦検診に加えて点滴にも通わなければいけなくて、その時はけっこう大変でした。
それは辛かったですね。通勤とかも大変だったんじゃないですか?
においでも具合が悪くなるので、最初の頃は行きも帰りも途中下車して吐いてしまうことも多かったのですが、重が減っていることに気付いた上司が勤務の大半を在宅でやれるように調整してくれました。従業員一人一人の状況にできるだけ合わせようとするアース製薬ならではだと思います。育休から復帰した後も、子どもがしょっちゅう風邪をひいてしまうのですが、必要に応じて午前休や午後休、ファミリー・ライフサポート休暇を取得して乗り切っています。今のところ、仕事と育児の両立に困ってどうしようもないという経験はありません。制度が充実しているので、とても助かっています。
アース製薬にはさまざまな制度がありますが、たとえば在宅勤務制度は基本10日間/月で利用できます。育児や介護といった事由があれば、週1出社や月1出社の在宅勤務制度の利用も可能です。また、多くの社員が勤務開始の時間をずらせる時差出勤制度を利用しており、通常は午前9時始業ですが、朝は6時半から11時まで、30分刻みで勤務を始めることができます。在宅と組み合わせて勤務することもできるので、15時頃に仕事を終えて夕方に役所に行ったり、趣味の時間に使ったりする方もいますね。お子さんが小学校3年生まで使える時短勤務制度や、ご自身やご家族の病気の治療や看護に使える特別休暇(ファミリー・ライフサポート休暇)もあります。制度があっても使えなければ意味がないので、内容をまとめたeラーニングのコンテンツを用意したり、管理職向けや全社員対象のセミナーを開催したりもしています。
2022年10月の法改正以降は特に、男性の育児休業取得も積極的に推進していますよね?
そうですね。連続15日以上の育休を取得した社員には出産祝い金として10万円を支給するように制度を改定しました。あとは、産後パパ育休などの法律もできたので、連続28日まで有給扱いで育児休業が取れるようになっています。厚生労働省の調査によると、2022年の男性育休取得率は、世の中全体で17.13%、アースでは78%でした。2023年は100%に達する見込みです。
育休取得で10万円のお祝い金ってすごいですよね。会社から「家族のためにお休みを取得してもらえたら」というメッセージが伝わってきます。育休を長めに取得しようと思ったきっかけはなんだったんですか?
実は私は元々シングルファザーだったんですよ。だから育児がどれくらい大変か身をもって理解しているつもりです。再婚して妻の妊娠が分かった時も、できるだけ妻の負担を減らすために育休を活用したいと思っていました。ただ、アース製薬には中途入社していて、転職の3か月後に男の子が生まれたんです。さすがに入社して3カ月で育休を取るのはどうかとも思ったのですが、私が話をするよりも先に部長から「育休の取得を考えたらどうだ」とアドバイスをいただきました。本当にありがたい環境だなと感じましたね。
不安はありませんでしたか?
それはありましたよ(笑)。中途入社で即戦力として入社したのにいきなり休むのはやっぱり不安ですよね。でも、妻の妊娠は入社当時から伝えていたので、それを踏まえた上で仕事の割り振りも考えていただきました。最初はある程度短い期間で終わる仕事を担当して、復帰した後から長期的な仕事も責任範囲も増やしていってもらえたので、仕事にマイナスの影響が出ることはなかったと思います。復帰後も、時差勤務や時間単位での有休取得をフル活用していますね。
まだ育休を取得していない世の男性たちに何かメッセージをお願いします。
育児って本当に大変ですし、女性は出産で体も弱っている状態ですから、男性も家事育児をしないとだめですよね。「生んでくれてありがとう」「ご飯を作ってくれてありがとう」と、言葉で感謝と共感を伝えることも大切ですが、それに加えて行動で示さないと。その一つが、育休を取得して、出産後の大変な時期に家事育児を共にするということなんじゃないでしょうか。
制度だけじゃなくて、周りのメンバーに助けられることも多いですよね。
間違いないですね。本来は入社当初からもっと重たい仕事を担当すべき立場なのに、当然のように調整してくれて。恩着せがましくするわけでもなく、自然体で働けるようにしてもらったので、本当に助かりました。
私も産休に入る前には「頑張ってね」ってお祝いの席まで設けていただいて。一人抜けたらその分仕事のしわ寄せもあるはずなのに、嫌な顔一つせずに温かく送り出してくれたんですよ。産まれた後は、0歳児クラスから保育園に入れるために出産から5カ月で復帰したんですけど、今度は「早く戻ってきてくれてありがとう」って。とても嬉しかったです。
アースは優しい人たちが集まっているのもあるし、カルチャーとして根付いているんですね。
保育園のお迎えもあるので、遅い時間の打合せは入れないようにしてくれたり、泊まりの出張が必要な仕事は他のメンバーが快く引き受けてくれたり。ほんとにありがたいですし、恵まれているなと感じます。助けてもらった分は、後輩や周りのメンバーがお休みを取得する時に返していきたいですね。それと忘れてはいけないのが、人財マネジメント部や産業保健師の方々。ファミリー・ライフサポート制度とかも、妊娠前は「そういえばあったな」くらいの感じだったのですが、丁寧に説明してくれて。出産育児に際しては提出する書類も色々あり、まとめて教えてくださったので、とても助かりました。
たしかに。いつもすごく親身になって対応してくれますよね。私も先日人間ドックの結果を保健師さんに送ったんですが、とても丁寧なアドバイスをくれるんですよ。基本的には健康なんですけど、ここが少し心配だからもうちょっとこうしたらいいですねって。
妊娠期間中は人間ドックの項目で受けられないものもあるので、一般的な健康診断の方が良かったりするんですけど、それも個別に調整してくれて。本当にいつもお世話になっています。
私たちは専門職として皆さんが生き生き働ける会社にしていくことが使命なので、そう言っていただけると嬉しいです。出産前の不調や妊娠出産はもちろん、病気と一緒に働いていくとか、介護と仕事を両立していくための支援も拡充していきたいと考えています。個人のウェルネスに加えて、ダイバーシティ推進や労働生産性の改善なども積極的に取り組んでいくつもりです。
相談しやすい雰囲気だし、女神みたいな存在です。
ありがとうございます(笑)。
アースはチャレンジを歓迎する風土の会社なので、「確実に失敗しない無難な選択」をする人よりも、「失敗のリスクはあるけど大成功の可能性があるやり方」をチョイスできる人に向いていると思います。そういう人に来てもらって、一緒にチャレンジできれば嬉しいですね。
ルーチン業務を淡々とやるのではなく、学んできた経験から、自分ならではの解を導き出すことが大切です。入社してみてとても強く実感しているんですが、この会社って本当にいろいろなことに挑戦していますよね。いろんな人がいろんな考えを持って、いろんなことをやっているからこそ面白い。事業領域も拡大しているし、海外にもビジネスを拡大しています。アースに入社すると「これだけやっていればいい」ということはありません。幅広い仕事や体験ができるはず。それだけ自己実現や自己成長につながりますから、一生成長し続けたいという人に来てほしいですね。
今回はテーマが産休・育休なのでそれに絡めた話をすると、そういったライフステージの変化って、何もマイナスなことばかりじゃないですよね。だからぜひ、それも楽しみにしてほしいと思います。例えば私は妊娠中につわりがひどかったとお話ししましたが、つわりで吐いた後に毎回歯磨きをするのは大変なので、モンダミンのノンアルタイプを使っていました。妊娠や育児を経験すると、「こういったニーズがあるんだな」って身をもって実感できるんですよ。だから今後は、妊婦さん向けや育児中の方をターゲットにした製品づくりやプロモーションにも関わっていきたいと思っています。
たしかに気付きや成長はありますね。シングルファザー時代、最初は仕事、家事、育児で全く余裕がなかったのですが、そのうち自然に複数のことを同時にやるようになっていきました。そうすると、仕事も家事も育児も効率がどんどん良くなるんですよ。語学でも、朝の目覚ましを英語にしたり、通勤途中やご飯を食べている時にリスニング講座で勉強したりもしていました。育児や家事は段取りをしっかりしないとできないので、事務処理能力や仕事の効率は間違いなく上がります。
人財マネジメント部としても、育児という経験がマルチタスクのスキルやマネジメント能力を向上させると考えています。少なくともアース製薬では、生活で得たスキルを仕事で発揮できるシーンが必ずあります。ワークライフバランスという言葉も普及していますが、最近はインテグレーション、つまりワークとライフを統合していくという考え方も出てきました。仕事が充実することで人生が充実するし、もちろんその逆も同じです。お二人からも話があったように、挑戦できる場で自己実現をしたい、目標を持って頑張りたいという人にはとてもいい環境だと思います。もし何か困ったことがあれば、私たちにいつでも相談してください。一緒に頑張って新しいことに挑戦して、一緒にアース製薬をもっといい会社にしていける方と働ければ、とても嬉しいです。