社員
座談会
営業職や研究職としてずっと突き詰める人もいれば、途中で新たな道にチャレンジする人もいる。アース製薬ではどんなキャリアの可能性があるのかを、三人の社員が本音で語ります。
CSR部門
営業部門
マーケティング部門
新卒採用の窓口は研究部門、営業部門、生産部門が大半ですが、実際に入社してみるといろんな仕事がありますよね。こんなにキャリアの幅が広いってお二人は知っていましたか?
マーケティング部があることくらいは知っていたけど、他はイメージなかったですね。
私も知りませんでした。新入社員研修で会社全体のことを知る機会はありましたが、その時より部署も増えていますし、当時よりさらに個々人がやりたいことの可能性を見つけられる会社になったのかなと思います。
そもそもお二人が今いるのって最近できた部署ですよね?
たしかに前はなかったですね。私は営業職で入社して、全国に店舗を持つ大手小売店の担当も経験しました。営業をもっと極めるという選択肢もあったのですが、入社数年後にMA-Tという新技術を世に広めていくというBtoBの部署ができました。これはすごい技術だと感じたので、「いつかチャレンジしたいな・・・」と思っていたら、社内公募で新メンバーを募集しているじゃないですか!こんなチャンスはないと感じ公募制度にチャレンジしました。部門長、社長にも熱意が伝わって、新部署に異動することができたのかなと思っています。
営業が嫌いになったわけじゃなくてよかった(笑)
もちろん営業もやりがいはたくさんありましたし、将来は支店長や営業戦略を考える仕事への想いも強かったです。ただ、新規事業に携われるチャンスは中々ないことですし、今までより大きなフィールドで自分の力を試したいという想いが勝り、チャレンジを決めました。
具体的にはどんな仕事を担当しているの?
まずMA-Tについて簡単に解説すると、『亜塩素酸イオンから、必要な時に必要な量の活性種(水性ラジカル)を生成させる』という革新的な酸化制御技術です。専門的でよく分からないかもしれませんが、MA-Tの凄いところは、さまざまな分野への応用が期待できること。感染制御分野だけでなく、医療新薬の開発分野から食品、農業、林業、エネルギーに至るまで応用展開が可能です。現在は除菌・消臭分野がメインですが、将来的な抗癌剤への応用やカーボンニュートラルの実現に向けて試験を重ねています。たくさんの可能性を秘めた技術なので、オープンイノベーションのプラットフォームとして「日本MA-T工業会」を設立し、共に技術を育てていただけるパートナー企業も探しています。
すごい・・・壮大なプロジェクトですね。
アルコールや次亜塩素酸に代わる新たな除菌・消臭剤として注目されるようになり、プロ野球や大相撲などのプロスポーツイベントから、航空機やホテル、病院や介護施設等での使用も増えてきました。社会実装の過程で得られた知見をパートナーにも共有し、新たな分野で応用できるように導くのも私の使命です。まだまだ始まったばかりのプロジェクトですが、たくさんのことにチャレンジしていきたいですね。
CSRサステナビリティを推進する部門も新しい部署だと思いますが、ご自身はこれまでにどんなキャリアを歩まれてきたのでしょうか?
私は学生時代に農業害虫の研究をしていたこともあって、研究開発職で入社しています。研究員として約4年間ガーデニング用品の製品開発に携わり、その後ブランドマーケティング部に異動して、製品のパッケージ制作やカテゴリー全体の戦略を考える仕事を経験しました。以前はガーデニング用品って専門用語が並んでいたり、暗いパッケージが多かったんですよね。そのイメージを変えるために、若い人や園芸初心者の方が手に取りやすいデザインを考えたり、逆に高齢者の方も見やすいフォントの大きさにしたり。全然違う仕事と言えばそうなんですが、ガーデニングという共通項はあったので、知識もどんどん深まっていって楽しかったですね。
そこから今度はCSRサステナビリティ推進部に。3つとも領域が全く違う(笑)。
ですね(笑)。異動もたまたまなのかもしれません。でも、この仕事ができるのはこれまで複数の部署を経験したからこそだとも思います。CSRサステナビリティ推進部は、行政、国際機関、海外・国内のNPOやイニシアチブ(持続可能な社会実現に関する行動指針、計画)等との連携に関する業務、大気、水質、騒音、振動、産業廃棄物など環境に関する負荷やリスクの対応などを行っています。私自身は、持続可能な社会に向けてアース製薬がどんな活動を行っているのかを開示する仕事も担当しているのですが、現場の業務を知っているので、自信を持って発信できています。疑問が発生した時も、これまでの経験からどの部署に聞いたら解決できるかすぐに分かりますしね。もちろん新しい概念や知識、考え方については、専門書を読んだり資格試験を受けたりしながらキャッチアップする必要があります。これまでの経験と新たな学びの両輪で、日々の業務に向き合っています。
これまで学んできた農業や生物に関する知識が生きることもありますか?
地球のこれからを考えると、生物多様性への配慮がすごく大切です。アース製薬としても生物の多様性保全に貢献する活動も行っていますし、学生時代の経験、研究員としての経験、ブランドマーケティング部での経験は間違いなく生きていますよ。
複数の部署を経験したからこそできることがあるというのは、マーケティング部でも感じますか?
私は営業職で入社し、社内公募を経てコンシューマーマーケティング部に異動しましたが、異動してから気付いたこともあれば、営業をやっていた経験が今の仕事に生きていることもあります。営業の頃は製品力と自分のトークで売っている意識でしたが、その裏にはたくさんの方によるマーケティング戦略やブランディング活動といったサポートがあることに気付かされました。逆に今の仕事に生きているのは、「こうすれば営業が動きやすいかも」、「現場で使えるキャッチーな言葉になるかも」と考えながら業務に取り組めることです。自分自身の経験を基にリアルな状況を想像しながら検討できますし、営業メンバーともコミュニケーションを取りやすい環境にあるので、間違いなく営業職での経験は生きていると思います。
私もマーケティング部門(ブランド戦略)に在籍していたけど、マーケティングの仕事と一口に言ってもいろんな種類の仕事があるよね。ちなみに今はどんな仕事をしているの?
今はYouTubeやTikTok動画の企画や撮影など、運用に関わる作業全てに携わっています。
営業から思いっきり仕事内容が変わったね(笑)元々そういうスキルを持っていたの?
あくまで趣味でしたが、コロナ禍で在宅ワークが増えてから、YouTubeとかTikTokなどの動画SNSは伸びるだろうと思い勉強し始めました。最初は遊び程度でしたがどんどん楽しくなって、給料とボーナスで機材も買い揃えて動画制作にハマっていました。これを活かせたらいいなと思っていた矢先、社内公募で新メンバーを募集しているじゃないですか!これはチャレンジするしかないと思いましたね。
どこかで聞いたセリフ・・・あっ!自分のエピソードと一緒だ(笑)
ほんとだね(笑)撮影とか編集ってかなり専門的な技術が必要になると思うんだけど、どうやって学んだの?
ほとんど独学です。トップクリエイターの映像をひたすら見て盗みました。そういう人たちがたまに編集の技術を公開してくれたりもするので、繰り返して見て、学んで、盗んで・・・。趣味とスキルアップが両立できている感じです。でも、ちゃんと仕事にも活かしていますよ(笑)。ただ、店頭でのプロモーション映像などは外部に委託しているので、いずれはそういったところも自分でできるようになりたいなと思っています。果てしない道のりですが、日々頑張って、最終的には私にしかできないようなことを任せてもらえるようになりたいですね。
私はたまたま自分が新しいチャレンジをしたいなと思っていたタイミングで異動になったんですけど、先ほどのお話にもあったように、二人は社内公募でしたよね?
そうです!
社内公募に応募しても全員の希望が通るわけじゃないと思いますが、「やりたい」にチャレンジしたい人へのアドバイスは何かありますか?
やはり、今いる部署の中でちゃんと成果を出すというのは最低条件ですよね。アースはチャレンジを推奨する風土ですし、やりたいと言う人にはできる限りチャンスを与えようとしてくれますが、アースポリシーの中に、すぐやる・必ずやる・最後までやるという全社員が大切にしている言葉があります。「やりたい」という想いも大事ですが、任されるからには成果は出さないといけないですし、選ばれる人がいる一方で、選ばれない人もいます。そうなったときにモチベーションを保ち続けて「次こそは!」と奮起することも大切ですし、選ばれたとしても「さすがだね」と言われなければ異動した意味がないと思います。社内公募って機会がある一方でプレッシャーと戦うことでもあるので、やはり覚悟は必要ですね。
その覚悟にプラスして、自分にしかない武器があれば道は開けると思います。公募は課題が出るんですけど、私の時は「モンダミンのプロモーション企画を考えてください」というお題だったんです。私は2つの案に得意の動画を絡めて提出しました。もしタイアップするならこういうプロモーションがいいんじゃないか、自社で内製するならこういう企画がいいんじゃないかと練りに練ってオリジナルの動画を作成しました。後から聞いたところでは、実際に動画を作成したのは私だけだったみたいで、それもポイントだったのかなと思っています。
その人じゃないとダメだという理由があるかどうかということですね。独自で動画制作の勉強をしていて、現時点でここまでならできる、将来はここまでやるつもりだ、という感じでアピールできたのはすごいですね。
CSRサステナビリティ推進部への異動は公募ではなくたまたまだと言っていましたが、上司に希望を伝えたりはしていたんですか?
そうですね。研究からマーケティングに移った時も、作る側から売れる方法を考えるところに行きたいとアピールしていましたし、今回も周りには「製品やカテゴリーのブランディングではなく会社全体のブランディングに関われるチャンスがあればやってみたい」と伝えていました。そういう意味では、公募か任命かを問わず自分の思いをしっかり言語化して意思表示することも大切ですね。
異動して良かったと思いますか?
もちろん!アースの取り組みを全世界の人に知ってもらう重要な仕事ですから、とてもやりがいを感じています。これからも社内や社会からいただく期待以上の価値を創造していきたいと思っています。
面接の時とか入社した直後ってみんな遠慮がちになると思うんですけど、僕はありのままでいいと思う。強がったり何かを隠そうとしたりすると、逆にボロが出ちゃいますし。自然体でいられることって強みだと思うんですよ。あとは、何かしら一芸を持っていたら重宝されるので、そういうのがある人にアースに来てほしいですね。僕は動画制作でしたけど、チーム内にダンスのうまい同期がいて、それで動画に出演してもらったりもしています。どんな一芸も武器になる会社だと実感しているので、一芸を持っている方はぜひご応募ください。あ、でも、決して飾らないでくださいね。
ちょっと似ていますが、個性的な人がいっぱいいた方が面白い会社になりますよね。だからいい意味で空気を読まず、個性を存分に発揮してほしいです。今の部署も0から積み上げていっているところなので、得意分野の違うメンバーがそれぞれの個性を発揮しながら切磋琢磨しています。性格もけっこうバラバラで、元気でガンガン、静かでコツコツなど、本当に個性的なチームです。異なる個性が集まった方が組織としても強くなると思うので、自分らしさを存分に発揮してほしいですね。
私は、新しいことを提案する時に恥ずかしがらない人、最後までやり抜く人がアースに向いていると思います。自信を持って提案して、もし途中でうまくいかないことがあっても、心を折らずに前を向き続けられる人。繰り返しになりますが、アース製薬は本当にさまざまなことにチャレンジできる会社です。粘り強く結果を出していけば必ずチャンスに巡り合うことができますから。私たちと一緒にチャレンジしてくれる方を、お待ちしています。