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トップメッセージ

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社の近況並びに今後の方針につきましてご報告申し上げます。

2022年は、日本国内においてはウィズコロナ下での経済活動の再開が進みましたが、資源・エネルギーの高騰、急激な円安の進行などを背景に、急速な物価上昇が経済回復に影を落とす状況でした。一方、海外に目を向けると当社グループが展開するアジア地域においては、中国では長期ロックダウンなど、新型コロナウイルスの影響が続いておりましたが、東南アジアではコロナ禍に伴う一時的な経済の停滞を経て、旺盛な内需を背景とした経済回復が続いています。

このような経営環境の中、従来の虫ケア用品にはない付加価値の高い新製品を発売し、その価値がお客様に受け入れられた結果、新たなニーズを開拓することができ、売上に貢献しました。加えて、当社が最重要戦略として掲げている海外展開においても、タイやベトナムを中心に大きな売上成長を果たしました。しかしながら、夏場の天候不順により、収益性の高い国内の虫ケア用品部門が低調に推移したことに加え、原材料価格の高騰、為替変動などが利益を圧迫し、業績は不本意ながら計画を下回り、当社グループにとって厳しい一年となりました。

現在、中期経営計画『Act For SMILE -COMPASS 2023-』を進めており、2023年は本中計の最終年度となります。しかしながら、先述したとおり、原材料価格の高騰や為替変動など、外部環境が計画を立案した時点から大きく変化していることもあり、利益目標については見直しを行います。一方で、掲げた基本戦略や取組みについては着実に成果を上げていますので、戦略や方向性は変えず、将来にわたる持続的な成長を目指します。国内では、収益を虫ケア用品部門に依存しない体制を作るべく、日用品部門の育成、新たな事業部の立ち上げといった、将来を見据えた取組みを進めています。海外においては、2022年よりマレーシアの現地法人を新規に連結したほか、フィリピンでも新たに事業をスタートさせるなど展開国を増やし、海外売上高は着実に拡大を続けています。しかし、まだまだ多くの成長余地があると考えており、2022年には組織体制の見直しも行いました。成長のスピードを緩めることなく、取組みを加速していきたいと考えています。

また当社は、2022年に東京証券取引所の市場再編によりプライム市場へ移行いたしました。今まで以上にサステナビリティを意識した経営を進めていく必要性を感じています。経営理念「生命と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する。」は、まさに当社のサステナビリティに関する考え方を表しています。この考え方に基づき、ESGの観点から様々な取組みを進め、中長期的な企業価値の創造につなげてまいります。

経営環境が目まぐるしく変化する状況の中ではありますが、ステークホルダーの皆さまに“安心感”を持っていただける経営を推進し、次のステージに進んでまいりますので、アースグループの未来における飛躍にご期待いただき、長期的なご支援を賜りますようお願い申し上げます。


2023年3月
代表取締役社長CEO


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