トップメッセージ

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
近年、気候変動が急激に進むなど、短期的・長期的にさまざまな変化が起きています。特に、ここ数年は温暖化が加速し、生態系が大きく変化しているように感じています。また、2020年の新型コロナウイルス感染症の拡大も、人々の生活や行動様式に大きな変化をもたらしました。数年単位で大きな変化が起きているこの時代は、さまざまな面で企業に対して変化への対応が求められており、成長する絶好の機会だと捉えています。
2024年から新・中期経営計画「Act For SMILE COMPASS 2026」を進めています。前・中期経営計画は2021年からの3年間という期間で取り組んでいました。こうした期間と関係なく事業は継続するため、一定期間で区切られた中期経営計画ではどうしても、ある程度課題が残ることは想定しています。問題となるのは、計画を立てたものの着手できなかった項目が残ることだと考えています。前・中期経営計画の3年間は、新型コロナウイルス感染症のまん延という予期せぬ事態もあり、当初の想定どおりにいかないこともありました。しかし、コロナ禍の影響で達成できなかった海外戦略などの目標は、新・中期経営計画でも重点方針として継続します。方針を変更しないのは、進んでいる方向性が間違っていないと認識しているからです。課題は、環境が大きく変化する中での3年間、5年間という中期的な時間軸との闘いです。
この数年を考えても、ウクライナ情勢、資材の高騰、為替の変動など、事業を取り巻く環境が大きく変化し続けています。そのような状況下で、前・中計では管理会計の導入による収益構造のより詳細な把握や基幹システムの刷新によって、抜本的な改革につながる基盤を構築することができました。
新・中期経営計画では、「成長ポテンシャルが高い海外事業において、さらに成長スピードを上げることを目指す」、「日用品を第二の収益の柱に育てつつ、ブランドを強化する」、「グループ全体のガバナンスを強化し、シナジー創出に向けた再編を目指す」、を目指してまいります。その上で、「海外の売上拡大」「収益構造改革」「グループ経営力強化」、の3つの重点方針を掲げ、アースグループの体制づくりを行います。より先の成長を見据え、新・中計は個別最適からグループ全体最適へ至る準備の3年間と位置づけ、グループの総力を結集して、より強固なアースグループへと成長していきます。
当社は2025年に設立100周年を迎えました。ひとえに、多くのステークホルダーの皆さまからのご支援と共に歩んでいただいたからこそ、迎えることができる節目だと、心より感謝申し上げます。これからも、持続的な成長と企業価値の向上を目指し、アースグループは次のステージへ進んでまいりますので、今後ともより一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長CEO
2025年4月
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