アース製薬

社会貢献活動

当社は、教育活動と啓発活動の両輪で、様々な活動を通して会社・製品の価値向上と認知拡大を目指しています。

また、地域(自治体)が抱える社会課題を、事業領域において解決し、地域社会に貢献することも目指します。

社会貢献活動方針

アースグループは、「生命に寄り添い、地球との共生を実現する」の経営理念にもとづき、事業活動と社会課題解決のための事業の連携による価値創造を目指します。この考えの下、事業と関わりの深い分野や事業を展開する地域・コミュニティを中心に積極的に社会貢献活動を実施します。

  • アースグループの得意とする「生活」「衛生」を中心とした活動を通して、社会に貢献します。
  • 豊かなライフスタイルの実現に向けて、「スポーツ」「文化」「社会福祉」などの活動を支援します。
  • 社員一人ひとりが、自ら社会貢献活動に取り組む環境づくりを進めます。

教育活動

教育CSR

地域住民が衛生害虫に対する正しい知識を身に着けることで、虫媒介感染症から身を守り、その感染拡大を防ぐことが可能になります。アース製薬では、研究部で飼育している100種類以上の昆虫類を、研究機関や学校の教育プログラムなどに教材として提供することで、科学の発展や人材育成に貢献しています。
また毎年、大学の研究室や高校・中学校の生物部等にクロゴキブリやチャバネゴキブリ、ヒトスジシマカなどの衛生害虫を中心に多数の飼育昆虫を提供しており、研究や実験、授業、展示、写真撮影など、さまざまな用途に使用していただいています。近年はオンラインによる昆虫飼育施設の見学も行っています。

2023年1~10月時点で、昆虫譲渡は19機関に3,145匹、講演・授業は11機関に18回(延べ681人)実施しました。

長崎県立長崎南高等学校(スーパーサイエンスハイスクール指定校)

社会科見学の受け入れ

当社では、本社オフィスや工場において、お取引先様だけでなく、小中高校や大学の学生の皆様の社会科見学を受け入れ、次代を担う学生の学びの機会を提供しています。最近は、近隣地域だけでなく、探求学習や修学旅行の班別行動などの企業訪問として、全国からご来訪があります。
東京にある本社オフィスにお越しいただいた場合も、オンラインで兵庫県にある工場をバーチャル見学したり、研究員とのweb対話、座談会や各施設の見学・体験をしていただくなど、ご要望をお伺いしながら様々なプログラムを用意しご案内しています。学生の皆様との交流は私たちにとっても貴重な学びの機会です。
また本社オフィス前にある花壇には園児や親御さんがお散歩にお越しいただくこともあり、社員が地域の方々と交流する場になっています。

【受け入れ人数(2023年10月時点)】
本社オフィス(東京):10校 95名
工場(兵庫)    :38名

子ども向け口腔ケア啓発イベント

お口の健康維持は、全身の健康維持のためにも大切です。当社は、幼少期からの口腔ケア習慣の定着を応援するため、全国の幼稚園等に口腔ケア啓発イベント「モンダミンキッズイベント」のコンテンツをお届けしています。クイズや体操を通し、楽しみながら学べる本イベントは大好評で、多くの施設からお申し込みを頂いております。ご参加施設や保護者の方々からは、「子ども達が自分から口腔ケアをするようになった」との喜びの声などがたくさん寄せられています。今後も口腔ケア習慣の啓発を推進し、多くの人々の生涯の健康保持に寄与することを目指してまいります。

緑を育む楽しさを啓発

ガーデニングをせっかく始めても、半数近くが栽培に失敗してやめてしまうという消費者データがあります。アースガーデンは誰でも虫・病気対策が簡単にできる商品「ロハピ」を2020年に発売。食品原料生まれなのにしっかり効果があり、化学農薬に抵抗がある方でも安心して使えます。また、2018年からLINEで栽培のコツや虫・病気のお困りごとを無料で気軽に相談できる「ガーデニングのお悩み解決ホットライン」を作り、失敗を防いでガーデニングを続けられるようサポートしています。また、小学校で、植物の育て方や土づくりなどの植育授業をしたり、自治体との連携で地域の緑化活動の支援としてガーデニングの講習会を行うなど、啓発イベントも積極的に行い、植物を育てる楽しさや、環境意識、思いやりの気持ちの育成にも力を入れています。

地域との連携

自治体との包括連携協定

2030年SDGsの達成に向けて、自治体との連携を推進しています。2020年3月24日に千代田区と「地域の安全安心で健康な暮らし」に係る連携協定を全国で初めて結び、全国の自治体に向けて、締結を進めています。「感染症トータルケアカンパニー」として、自社の有する虫媒介感染症対策、口腔衛生、除菌・消臭等のノウハウや最新の技術を自治体に提供することにより、保健衛生・福祉・環境・防災・まちづくりなど、多岐にわたる地域の課題解決に役立てようと、主に下記の分野での連携協定を締結しています。

アース製薬が協力する主な分野(社会課題)

  1. 安全安心で健康な暮らしに関すること(保健衛生・環境)
  2. 教育・文化及びスポーツの振興に関すること(教育・スポーツ)
  3. 災害時における被災者の支援に関すること(防災)

今後も都道府県、政令指定都市、東京23区を中心に締結を進め、社会課題の解決に取り組み、地域の人々と地域社会の持続的で健全な発展に貢献します。

大阪府との協定締結の様子

地域社会と連携した環境への取り組み

当社の主力工場である坂越工場、赤穂工場、そして研究所(坂越工場内)はいずれも兵庫県赤穂市に立地しています。赤穂市とは「環境保全協定」を締結し、排水などの基準の遵守、履行状況の報告、公開を行っています。また「赤穂環境パートナーシップ事業所」に登録し、赤穂市と協働で、温室効果ガス排出削減などの環境負荷低減に取り組んでいます。さらに、赤穂市内の企業、赤穂商工会議所で構成する「赤穂環境保全協議会」にも加盟し、会員企業と連携した環境保全活動も実施しています。このように地元の環境保全にも積極的に参画しながら、地域社会との共生を図っています。

スポーツ・文化への協賛

アース・モンダミンカップ

2012年から開催している日本女子プロゴルフツアー「アース・モンダミンカップ」。2023年は「感動の共鳴」をスローガンに、感動の一つひとつ、一人ひとりの声が、音が、多くの人々の心に届くようにと、社員・ボランティア・関係者一丸となって迎えた大会となりました。アース製薬は、ゴルフ界、スポーツ界の発展のため、また社会貢献のために、今後もより良い大会の実現を目指し、「記憶に残る、心に残る、歴史に残る」大会を開催していきます。

大会会長大塚達也と優勝した小祝さくら選手

カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県袖ケ浦市)

女子プロサッカーチーム『INAC神戸レオネッサ』とスポンサー契約

女子サッカー界の更なる飛躍を目指し常に新しいことに挑戦し続けるINAC神戸レオネッサを応援するために、2021年2月よりスポンサー契約を締結しました。INAC神戸レオネッサは地元神戸市および兵庫県におけるスポーツコミュニティーの担い手を育成し、さらには国際的な活動も展開していく総合スポーツクラブとして2001年4月に設立。2022年5月には国内初の女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)の初代王者に輝きました。“神戸から世界へ”をコンセプトに世界で闘える選手の輩出、また女子サッカーのさらなる飛躍を目指し活動しており、当社は所属選手とのコラボ企画やプロモーション活動を実施することで、青少年の健全育成や競技の普及促進などの社会貢献にも取り組んでいます。

地域スポーツ団体との活動

当社は兵庫県赤穂市に工場・研究拠点を有する企業として、地域スポーツ団体との活動に注力し、地域スポーツ振興への貢献も目指しています。現在スポンサーとして支援している団体は、日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)所属の【INAC神戸レオネッサ(神戸市)】、日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)1部所属の【ASハリマアルビオン(姫路市)】、関西大学バレーボール連盟所属の【関西福祉大学女子バレーボール部(赤穂市)】など。あわせて、各団体が取り組むスポーツ振興や普及活動にも賛同し、ASハリマアルビオンが実施する「幼稚園巡回サッカー指導教室(『モンダミンキッズサッカー』」をはじめとした様々なスポーツ教室や地域イベント等にも協力して取り組んでいます。

「こころの劇場」に特別協賛

劇団四季と一般財団法人舞台芸術センターが主催する社会貢献プロジェクト「こころの劇場」に特別協賛しています。「こころの劇場」とは、日本全国の子どもたちを無料で劇場に招待し、演劇を通じて生命の大切さ、思いやりの心、信じあう喜びなど、生きていく上で大切なものを届けるプロジェクトです。毎年、小学校6年生を対象に、全国約140都市400回の公演を行っており、50万人の児童を招待しています。

NPO/NGOへの加盟

切手回収

SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」の領域で活動を行っているNGO「シェア」の活動を支援するべく、アース製薬では日々届く郵便物の、使用済み切手を回収しています。集まった切手は、社員の手によって切り取り作業を経て「シェア」を通じてコレクターに販売され、その資金はプライマリー・ヘルス・ケアを尊重し、長期的な観点に基づいた保健医療活動へ、アジアでの活動費にあてられます。

エコキャップ運動

当社は、リサイクルの促進、CO₂の削減、売却益で発展途上国の医療支援に加えて、障がい者・高齢者雇用促進へ貢献するエコキャップ運動に賛同し、各事業所で消費されるペットボトル飲料の分別廃棄を呼びかけ、ペットボトルキャップを取りまとめて回収センターへお送りしています。
これまでにお送りしたエコキャップは累計で約1,050kg(約45.3万個)となり、CO₂排出削減量に換算すると約3,300kgとなりました。
これからも国際社会の一員として2030年の未来を見据え、エコキャップ運動を通じて、SDGsに積極的に参画していきます。

開発途上国支援

ベトナム・カンボジア・ネパールをはじめとする開発途上国の人々が貧困から脱して、地域が自立的に発展していく事ができるように、様々な分野で現地に根差した支援を行っている「国際開発救援財団(FIDR)」の活動に賛同し、支援を行っています。年次ごとに届く活動報告は社員全員で共有し、支援活動を自分事として捉えられるような取り組みも始めています。

チャイルド・スポンサーシップ

アース製薬が事業展開している東南アジアの子供たちに国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルド・スポンサーシップを通じて支援を行っています。この活動は支援地域の人々が子供たちの健やかな成長のために必要な環境を整えていけるよう、水衛生、保健、栄養の改善、教育機会の拡充、生計向上等を行うものです。2016年からは、ミャンマー、カンボジア、ベトナムの子供たちが住む地域を応援しています。

災害支援

ジャパン・プラットフォーム

当社は、2019年より紛争や災害時の緊急人道支援を行うNGO組織であるジャパン・プラットフォーム(JPF)が被災地等で実施する緊急支援活動に協賛し、支援体制の構築等に貢献しています。
2019年は、JPFに所属するNGO/NPOや地方自治体から寄せられる要請の中から、令和元年台風15号・19号や熊本豪雨の被災地、新型コロナウイルス感染症による困窮世帯を対象とした緊急支援活動を行いました。
また、沖縄県那覇市では、同時発生した台風被害と新型コロナウイルス感染症拡大によって困窮した子どもの居場所である母子生活支援センターなど社会福祉施設にて活用頂くため、虫ケア用品、口腔衛生用品など8,000個を那覇市社会福祉協議会へ寄贈しました。

自立支援

余剰在庫の有効活用

2022年より余剰在庫となる製品を経済的理由などで日用品や化粧品を手にできない方へ届ける「コスメバンクプロジェクト」に参画しています。本プロジェクトは「地球と女性にスマイルを」を理念に、山田メユミさんが代表理事を務めています。
企業と多様な生活者双方にとって、有意義なサステナブルエコサイクルを生み出すことを目的とし、多くの企業が賛同しており、2023年度は年間でおよそ6.3万世帯のもとにお届けすることができました。2024年度もボードメンバー企業として参画しています。
アース製薬では、行き場を失う余剰在庫を単純に廃棄するのではなく、商品を体験・PRする機会を積極的につくりながら、自立を目指す女性たちを応援し、貧困問題や健康と福祉、ジェンダーの平等、働きがいといった社会課題に向き合いたいと考えています。

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