環境配慮製品
基本的な考え方
アース製薬は、「生命(いのち)と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する。」という経営理念のもと、持続可能な社会の実現を目指したモノづくりを推進しています。
当社はメーカーとして製品を通じて「健康で快適な生活」を提供するとともに、そのライフサイクルにおける環境負荷に対しても責任を持つべきであると考えています。そのため、製品の企画・開発から製造、流通、販売、使用、廃棄に至るまでのライフサイクル全体を見据え、人や環境により一層配慮した製品をお届けします。
環境配慮製品方針
アース製薬では環境負荷低減に対応した製品開発を行うことで、製品のライフサイクル全体での環境負荷低減を目指します。 また、独自の環境配慮基準である「アースECO基準」を指針に据え、以下の3つの柱に基づいた製品開発を推進することで、持続可能な暮らしの実現に貢献します。
- 「アースECO基準」に基づく製品開発の推進
SDGsの目標達成を念頭に置き、当社が独自に策定した環境配慮基準「アースECO基準」を製品開発の重要な指針として運用しています。 プラスチック使用量の削減、再生材料の活用、つめかえ・付け替え製品の拡充など、製品ライフサイクル全体での資源の有効活用に配慮した設計を追求し、本基準に適合する製品を順次拡大していきます。
- 製品価値と環境配慮の融合
製品本来の価値である「高い効果」や「使いやすさ」を妥協することなく、環境負荷を最小化する設計を追求します。機能性と環境配慮を両立した製品の提供を通じて、お客様の豊かで持続可能な暮らしに貢献します。
- 「Act For ECO」による適切な情報開示
環境配慮の具体的な内容を、独自のロゴ「Act For ECO」を通じて分かりやすく表示します。お客様が納得して商品を選択できるよう、情報を正しく開示し、適切な商品選択をサポートするとともに、情報の透明性を高めます。
環境配慮商品の表示基準
アース製薬は、サステナブルな環境の取り組みの実現に向け、環境配慮型の商品づくりを推進するため独自の環境基準「アースECO基準」を定めました。「アースECO基準」は、SDGsにおける17の目標のうち環境や製造に関連した6項目の達成を念頭に置いて設計された自主基準です。
環境配慮のロゴについて

アース製薬は、環境に優しい商品であることをお客様にご理解いただくために「Act For ECO」のロゴをつくりました。「Act For ECO」の基準は自社で策定し、シンボルマークは企業スローガン「地球を、キモチいい家に。」を表しています。
2023年1月より「アースECO基準」を満たした商品に「Act For ECO」のロゴを順次表示しています。
各商品ごとにどのような環境配慮の取り組みを行っているかを記載しており、 詳細情報を文章で付記したロングver. もしくはAct For ECOのロゴの下に文言を表記したショートver. で表示しています。
当社は、これからもお客様と共に、地球環境のために行動します。
※フィルムにバイオマスインキを使用 ※パウチにバイオマスインキを使用
目標達成のための取り組みに対する基準概要
サステナブル製品開発
環境配慮を「見える化」し、持続可能な製品開発を加速
当社は2026年より、製品および部材の環境負荷データを適正かつ迅速に集計する「製品環境情報集約システム」を本格導入しました。このシステムは、2024年から2026年にかけて、部門の垣根を越えた全社的なプロジェクト(業務改革、情報システム、調達、ブランド、研究、品質保証、サステナビリティ、など)として進行されました。膨大な製品ラインナップを持つ当社のサプライチェーンにおいて、環境配慮の基準をより厳格化し、透明性を高めるための基盤となります。
本システムでは、個別の製品に使用されている資源使用量(プラスチック、紙など)や環境配慮素材(再生材、森林認証紙など)、商品実績(各素材が使用された商品の展開数や販売実績)などといったデータを、SKU(最小在庫管理単位)や売上金額と紐づけて統合的に管理しています。
全商品の環境情報がデータとして可視化されたことで、各種環境配慮に関するマークや当社独自の環境基準である「Act For ECO」※の付与判断がより迅速かつ正確になりました。また、蓄積されたデータを基に、環境負荷の高い部材を代替素材へ切り替えるなど、製品設計の川上段階から環境配慮のアプローチが可能になりました。
今後は本システムに、原料および製品が含有する化学物質に関するデータを統合していく予定です。これにより、資源の有効活用だけでなく、将来的にはより高度で適正な化学物質管理を実現し、お客様により安全で、より地球に優しい製品を届ける体制を強化していきます。
※「Act For ECO」とは、当社が独自に設定した環境基準を満たした製品に付与する認証マークです。
環境配慮素材のプロジェクトチーム
アース製薬のモノづくりの源流となる研究開発部門は、プラスチックの削減や循環、これからの環境に配慮・適応した包材で製品を開発することを目的とした環境対応包材に関するプロジェクトチームを結成し、活動をしています。日々技術が進歩している環境対応包材の情報を集め、試作品の評価等を実施しています。
このチームには、虫ケア、入浴剤、モンダミン、海外製品などさまざまな研究チームのメンバーが集まっており、定期的な情報共有の場を設け意見交換を行い、新たな製品開発に取り組んでいます。
環境に配慮した製品開発
近年のお客様の環境に対する意識の高まりを感じ、積極的に環境配慮製品の開発に励んでいます。製品のライフサイクル全体での環境負荷低減を意識した、3R「リデュース(減らす)、リユース(再利用する)、リサイクル(循環処理する)」の視点で製品開発に取り組んでいます。
CO2削減への取り組み
「内容物の濃縮化」 「容器・包装の樹脂使用量の削減」
環境配慮とお客様の声を活かした除草剤開発
当社の製品開発は、環境負荷低減を考えた製品でもしっかりとお客様にベネフィットが生まれるような設計を目指しています。「アースガーデンおうちの草コロリ」シリーズは、食品成分を使ったお子様やペットがいるご家庭でも使いやすい除草剤です。ラインナップの拡充と、お客様からの「プラスチックボトルのゴミが気になる」や「大きなボトルを何本も持ち帰るのが大変」というお声を活かし、コンパクトな【おうちの草コロリ 水で薄めるタイプ 500mL】を2024年に発売しました。軽くて持ち帰りやすく、ゴミが減り、お好きな散布器で使えるなどのお客様ベネフィットを考えた製品になっています。環境配慮の面では、使用面積が、おうちの草コロリ2Lボトル12本分に相当し、プラスチック使用量の削減に貢献しています(おうちの草コロリ2Lの使用に比べ、プラスチック使用量95.7%削減)。
限られた資源を大切に
リサイクル(再生)の視点では、「アース虫よけネットEX」は容器に再生プラスチックを使用しています。再生プラスチック使用は97アイテムあり、年間で合計約802トンとなりました。また、紙製の包材を使用している製品のうち、155アイテムで再生紙を使用しています。 この取り組みでは、製品の機能を維持しながら再生材料の積極的な使用を目指しています。(2024年度実績)
捨てるところにまで配慮を
包装仕様を工夫し環境負荷低減へ
EC販売限定※の「おすだけノーマットスプレータイプ 200 日分 リーフレットラベル」は店頭販売品の「おすだけノーマットスプレータイプ」シリーズとは異なり、店頭で目立ち陳列しやすいシュリンク台紙包装ではなく、EC販売品はオンライン画面で製品情報を補足できることから台紙を無くしたシンプルな包装にしています。そのため台紙に記載していた使用上の注意等をリーフレットラベルに記載し、本体に貼り付けたことで紙使用量削減につながりました。また、表面に貼られたリーフレットラベルをはがすとインテリアを邪魔しないようなシンプルなデザインになっており、お客様のさまざまなニーズに対応できるように工夫しています。
※リアルな店舗を持たない企業限定品
液残りゼロの再定義とサステナブル設計
リキッドタイプの「スッキーリ!」は、香りを含む液体ボトルを上にすることで、液が上から下に落ちるため“最後の一滴まで残さず使い切る”ことができる、持続可能な社会に対応したサステナブル設計になっています。一般的な芳香剤は、液を下から上に吸い上げる設計のため、液が少なくなると吸い上げにくくなり、液を芯にしみこませるために振ると良いとされています。「スッキーリ!」は、液が少なくなっても液が上から下に落ちる設計のため、振る必要がなく最後まで揮散マットに液がしみこみ、香り続けます。
ピレパラアースクローゼット用の紙包材化
ピレパラアースクローゼット用について、2024年2月にリニューアルを行い、環境に配慮した紙製スタンドパウチに切り替えています。この変更により、従来のプラスチック容器と外装フィルム袋の仕様と比較して、プラスチック使用量は約80%削減し、すべて紙ごみとして廃棄可能な包装へと進化しています。さらに、今回採用した紙はFSC森林認証紙を使用しており、持続可能な資源から作られています。リニューアルに当たり、従来製品と同様に、余った防虫剤を保管できるようにチャック付きの仕様とし、防虫剤の効力も変わらず1年間維持できる組成の紙を選定しています。アース製薬は環境保護と製品の品質向上を両立させることを目指しています。
サステナビリティとお客様目線を両立させた「モンダミン」のパッケージイノベーション
1987年の誕生以来、日本のオーラルケア文化を牽引してきた「モンダミン」は、環境への配慮とお客様の毎日の使いやすさの両立を目指し、2025年秋にパッケージを大幅にリニューアルしました。今回のリニューアルは、単なるデザインの変更にとどまらず、環境負荷低減という社会の要請に応えながら、お客様がより心地よくお使いいただける「新たな体験価値」を提供するものです。
パッケージの比較
左:旧品
右:リニューアル品
プラスチック使用量の大幅な削減
大容量サイズのボトルは、ボトル本体やキャップのプラスチック使用量を減らし、外装フィルム(シュリンク)をラベルに変更したことで、往来品と比較してプラスチック使用量を32%削減※¹しました。また、1.7Lサイズのつめかえ用パウチに加え、新たに950mLサイズのつめかえパウチもラインナップに追加しています。これらのパウチは、本体ボトルを使用した場合と比較してプラスチック使用量を約70%削減※²しています。このように、つめかえの選択肢を広げることで、環境負荷の低い「つめかえによるリユース」をより一層促進してまいります。
つめかえパウチラインナップ
持ちやすさと機能性(強度)を両立した「構造設計」
モンダミンが新しくなったことを表現するため、ボトルのデザインを一新しました。
プラスチック使用量を単純に減らすだけでは、ボトルの強度が低下し、生産や輸送に耐えられないだけでなく、お客様にとっても使いにくいものになってしまいます。この課題に対し、私たちは「構造設計」と「デザイン」で解決しました。ボトルの強度を補強する方法として、凹凸を設けたパネル構造が使われますが、無骨なデザインになりがちです。
私たちは、パネル構造の利点を再解釈し、デザインの一部として取り入れました。容器の基本構造を8角形状にし、側面の中央に向かって絞られた構造と波形状のカット面に設けられた補強構造、正面と背面にはリング状の凹部構造を盛り込むことで、ボトルの強度を高めながらもボトルとしての美しさを追求しました。それだけではなく正面と背面の凹凸構造は容器を持った際に手にフィットするためユーザビリティ(持ちやすさ:特許出願中)にも配慮しています。さらに、波状の補強構造は全体的に揺らぎのある印象を与え、モンダミンのマイルドさや清涼感の表現に繋がっています。「構造そのものがデザインとして機能する」アプローチによる研究開発の成果が、今回のパッケージイノベーションを支えています。
暮らしになじむデザインと、環境に配慮した新しい販売方法
今回のリニューアルでは、包装を往来のシュリンクフィルムからラベルへと変更しました。さらに、販売時に記載が義務付けられている情報をすべて「裏面のラベル」に集約しました。お客様のお好みに合わせて表面のラベルを剥がすことで、洗面所に置いてもインテリアの邪魔をしない、シンプルで暮らしになじむスタイリッシュなボトルとしてお使いいただけます。また、日頃からご愛用いただいている方向けにお得に販売している「2本パック」などの商品は、表面のラベルをなくし、販売段階からの過剰なプラスチック使用の削減を実現しています。ラベルについても環境への配慮と、お客様の「感性価値」の提供とを両立させたものに仕上げました。 40年近い歴史を持つ「モンダミン」は、未来の地球環境とお客様の健康を守るため進化し続け、オーラルケアを通じて持続可能な社会の実現に貢献していきます。
洗面台になじむイメージ 2個パック
販売
企業間連携による販促物の開発
商品を吊り下げるHDP(ハンガーディスプレイ)のフックに使われているプラスチック量を削減する取り組みを行っています。2023年秋から一部の販促物のフックが、プラスチック素材の51%をホタテの貝殻粉末に置換されたものに生まれ変わりました。
紙製の素材が使われたフックは既にありましたが、紙では商品の陳列に必要な強度を維持することが難しく、強度を維持したままプラスチック量を削減することが課題でした。その課題を解決しつつ、環境にも配慮した製品をつくりたいという思いから、プラスチックに異素材を混ぜるフリーブレンドと呼ばれる新技術を持つA社と、本製品をより多くの方々に使ってもらえるよう販売面をサポートしてくださるB、C社と協力し、実現化に至りました。この4社の連携を通じて、ホタテの貝殻粉末を使った強度が高く環境に配慮したフックが世の中に売り出されることになりました。
環境に配慮した販促物を他社様にも使用していただくことで、社会全体でプラスチック削減や、省資源、資源の有効活用、省廃棄、廃棄の分別、運搬時の効率向上につながると考えます。
フリーブレンドの技術を活かした販促物
企業間の連携図