環境マネジメント
環境マネジメント
環境宣言
私たちアース製薬は、「生命(いのち)と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する」を基本理念に、あらゆる事業活動に対して、自ら積極的に地球環境保全に配慮し、世界の人々の暮らしに貢献します。
アース製薬環境基本方針(2007年策定、2022年改定)
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コンプライアンス
環境保全に関する法規制・取り決め事項・自主基準を遵守する。 -
環境に配慮した事業活動
環境に配慮した商品開発、資材調達、生産、物流、販売を行う。 -
気候変動
省エネルギーやクリーンエネルギーの導入を推進する。 -
省資源
水資源の有効活用や廃棄物の抑制、リサイクルを推進する。 -
社員啓発
すべての従業員が環境保全に高い意識を持ち、自ら社会に貢献できるよう教育・啓発を行う。 -
地域社会
地域社会の環境保全に責任ある対応を行う。 -
情報開示
環境保全に関する情報開示を積極的に行う。 -
継続的改善
環境マネジメントシステムを構築し、継続的に改善する。
環境マネジメント体制
アースグループ内での連携
アースグループ各社が環境保全に取り組む中、グループ間の連携強化も進めています。「アースグループ環境会議」を設けて、グループ各社の実務担当者が情報共有と相互理解を深めながら、具体的な活動を自社に展開し、相乗効果につなげています。
環境マネジメントシステムの強化
当社では、2007年5月に環境マネジメントに関する全社的な組織を構築し、環境保全の取り組みを開始しました。その後、2009年1月に本社・工場で環境省策定の環境マネジメントシステム「エコアクション21」の認証登録を受け、2010年4月には国内全事業所に拡大しました。
エコアクション21は、環境マネジメントシステム、環境パフォーマンス評価、および環境報告を一つに統合したものであり、当社はこれを通じて積極的に環境配慮に対する取り組みを展開し、その結果を「環境経営レポート」として公表しています。
このように、全社でマネジメントシステムを運用し、外部機関による審査を受けることで、効果的に取り組み、活動の定着を図っています。
「エコアクション21」の認証・登録証
内部監査の強化による徹底した法令遵守
事業活動を行う上で対象となる環境関連法規制は数多くあります。当社では本社・工場・支店などを対象に毎年、環境内部監査を実施し、その遵守状況を定期的に評価しています。内部監査の結果、2023年においても法令違反など重大な事案はなく、関係当局からの指摘も過去10年以上ありません。
しかし、法令遵守は最低限の義務であり、常にそれ以上の状態を維持できるよう、監査では独自のチェックリストに基づいて取り組みを評価し、現場の意見も取り入れながら改善につなげています。今後も監査員の育成と監査の実効性の向上を図り、環境マネジメント体制を強化していきます。
環境教育
「環境基本方針」に沿って社員一人ひとりが高い意識を持って活動できるよう、全社員を対象に環境教育を実施しています。方針や目標、法規制、環境動向など基本的なことに加えて、各事業所・部署の責任者、担当者の役割に応じた教育、新入社員向けの教育を行っています。今後も教育内容を拡充していきます。
環境負荷の低減
事業における環境負荷
当社では、事業活動における原材料やエネルギーなどの資源(インプット)とその活動で生じる製品や環境負荷(アウトプット)を定量的に把握し、適正に管理するとともに、その低減に取り組んでいます。
バリューチェーンを通じた取り組み
当社では、環境負荷の低減や循環型社会の形成に向けて、製品開発、資材調達、生産、物流、販売のバリューチェーン全体で、地球温暖化防止、省資源、廃棄物削減、化学物質の削減や適正管理などに取り組んでいます。
製品開発
容器や包装材の減量化、製品のコンパクト化やロングライフ化、つめかえ製品は、原材料の省資源化や家庭ごみの削減になると同時に、輸送段階でも省エネルギーやCO2排出量の削減につながります。このように製品のライフサイクル全体の環境負荷を意識しながら、3R「リデュース(減量)、リユース(再使用)、リサイクル(再利用)」の視点で環境に配慮した製品開発に取り組んでいます。また、天然由来成分や環境負荷が低い素材を使用した製品も拡充しています。
資材調達
容器や包装材の減量化などの省資源化、リサイクル素材の採用など環境に配慮した原材料の調達を推進しています。また、原材料の納入形態を変更することで省資源化や輸送効率の向上に取り組んでいます。そのためにはお取引先様との連携が重要であり、環境などCSR調達に対する考え方を理解していただきながら進めています。
生産
工場では、省エネルギー、廃棄物削減、節水などの環境活動も、生産現場のムダを取り除く「カイゼン提案活動」の一環と認識して、社員一人一人がさまざまなアイデアや意見を出し合いながら長年取り組んでいます。また、薬剤などの化学物質に関しては、取扱量・製品含有量などの収支管理、作業者への安全教育、漏えい対策・訓練など徹底管理のもと、安心・安全な製品づくりにつなげています。
物流
輸配送時のCO2排出量を削減するため、物流委託会社と連携して、輸配送効率の向上を図っています。積載効率のアップ、配送ロットの拡張、モーダルシフトの拡大、物流拠点の最適化、往復実車率の向上など、今後も、より効率的な物流に取り組みます。
販売
社有車にハイブリッド車など低燃費・低排出ガス車を採用するとともに、営業活動で運転する際はエコドライブや効率的なルート選択などの実施により、車両からのCO2排出量の削減に努めています。また、季節製品が売れ残ると返品され廃棄物につながることから、代理店様、小売業様と連携し、適正な需要予測に基づく適切な製品導入と売り場づくりに取り組んでいます。