資源循環・廃棄物
資源循環・廃棄物
資源循環
鰻料理店と提携し資源循環を実現
アースグループにおいてペット事業を展開するアース・ペット株式会社は、『ペットと人の絆を大切に、心豊かな暮らしを実現する』という経営方針のもと、ペット製品を通じ SDGsへの取り組みと、物流拠点であるアース・ペット(株)三重ペットセンターがある津市への地域貢献を目標に掲げ、津市の鰻料理店4店舗から廃棄物として出される、「うなぎの頭と骨」を再利用してペット用おやつを生産するため、2024年9月に製造設備を導入しています。
鰻料理店においては、調理過程で必要としない「頭」と「骨」の部分はほとんどが廃棄されています。今回提携する鰻料理店では、1 ヵ月で合計 500 ㎏あまりが廃棄物として処理されており、その廃棄される頭や骨を少しでも削減するべくペットのおやつに再利用し、「伝説のおやつ ウナバウアー」(愛犬・愛猫用おやつ)を製造しています。今後も、資源循環と地域への貢献、ペットオーナーの心豊かな暮らしにつなげたいと考えています。

廃棄されていた“おから”を猫砂に再生
アース・ペット株式会社では廃棄される予定の「おから」を再利用する取り組みを始めました。沖縄県は地域循環共生圏による持続可能な社会を提唱しており、第五期沖縄県廃棄物処理計画基本方針の一つに、沖縄県独自の資源循環の確立として、食品ロス削減に向けたリサイクルの促進を行っています。沖縄県は豆腐の消費量が多く、豆腐の副産物「おから」は大部分が産業廃棄物として処理されています。沖縄県の豆腐を製造している主要な会社(金秀商事株式会社・株式会社まえさと)と業務提携し、「おから」を再利用して猫砂を生産する事業スキームを確立し、その拠点となる「沖縄工場」を 2024年7月に新設しました。そこで、おからを原料とした「おからの猫砂 Oh!カラッさー」を製造し沖縄限定で販売しています。沖縄県で廃棄されている「おから」を再利用し、「おからの猫砂」を製造・販売することで、資源循環と沖縄での地産地消を推進します。

おからの猫砂 Oh!カラッさー

おからの猫砂製造工場内の様子
廃棄
リサイクルへ促すために
今まで製品は再出荷できるもの以外は廃棄していました。しかし、単純な廃棄を減らすため同じ種類の廃棄物を圧縮し、コンパクトにすることで有価物として回収してもらう方法を取り入れています。例えば4パレット分の線香缶を1ブロックに圧縮し有価物として回収してもらうとともに、かさが減ることで輸送する際のCO₂削減にもつながっています。

圧縮した線香缶
マテリアルリサイクル(固形燃料化)
プラスチックボトルを使った製品などは、今まで内溶液含め廃棄しておりましたが、液は回収し廃液処理しプラスチック製のボトルやキャップなどは粉砕処理後、固形燃料生成の原料として2024年は70.19t相当が活用されています。

粉砕処理に使用する粉砕機
生産時に出る廃棄プラスチック量削減
2022年2月から発売された置き型虫よけ「マモルーム」シリーズは、丸みを帯びた形状が特長です。
置き型虫よけ用のマモルームの液は充填工場で充填された後、別工場へ輸送され包装、梱包されます。
置き型虫よけ用のマモルームの液は防除用医薬部外品に該当するため、別工場へ輸送する際には必ずキャップが必要になりますが、マモルーム用の丸みのあるキャップは工場ラインの都合上、充填工場では装着が難しく、仮のキャップを付けて輸送していました。
別工場で丸みのあるマモルーム用キャップに付け替える際、仮のキャップは廃棄されるため、廃棄プラスチックが多く排出されることを課題と捉え、2025年のリニューアルから充填工場で装着可能なキャップを採用しています。
この変更により、年間約5.5トンの廃棄プラスチック量削減が見込まれています。また、新たに採用したキャップは従来のものよりもサイズが小さく、プラスチック使用量の削減にもつながっています。
