サステナブル製品対応
サステナブル製品対応
サステナブル製品方針
「生命(いのち)と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する。」理念のもと、サステナブル社会の実現を目指しています。メーカーとして人や環境により一層配慮した製品をお届けします。
環境対応包材ポリシー
アース製薬では環境負荷低減に対応した製品開発を行い貢献します。製品のライフサイクル全体での環境負荷低減を目指しサステナブルな社会に貢献します。
サステナブル製品開発
環境配慮素材のプロジェクトチーム
アース製薬のモノづくりの源流となる研究開発部門は、プラスチックの削減や循環、これからの環境に配慮・適応した包材で製品を開発することを目的とした環境対応包材に関するプロジェクトチームを結成し、活動をしています。日々技術が進歩している環境対応包材の情報を集め、試作品の評価等を実施しています。
このチームには、虫ケア、入浴剤、モンダミン、海外製品などさまざまな研究チームのメンバーが集まっており、定期的な情報共有の場を設け意見交換を行い、新たな製品開発に取り組んでいます。
環境に配慮した製品開発
近年のお客様の環境に対する意識の高まりを感じ、積極的に環境配慮製品の開発に励んでいます。製品のライフサイクル全体での環境負荷低減を意識した、3R「リデュース(減らす)、リユース(再利用する)、リサイクル(循環処理する)」の視点で製品開発に取り組んでいます。

環境配慮とお客様の声を活かした除草剤開発
当社の製品開発は、環境負荷低減を考えた製品でもしっかりとお客様にベネフィットが生まれるような設計を目指しています。「アースガーデンおうちの草コロリ」シリーズは、食品成分を使ったお子様やペットがいるご家庭でも使いやすい除草剤です。ラインナップの拡充と、お客様からの「プラスチックボトルのゴミが気になる」や「大きなボトルを何本も持ち帰るのが大変」というお声を活かし、コンパクトな【おうちの草コロリ 水で薄めるタイプ 500mL】を2024年に発売しました。軽くて持ち帰りやすく、ゴミが減り、お好きな散布器で使えるなどのお客様ベネフィットを考えた製品になっています。環境配慮の面では、使用面積が、おうちの草コロリ2Lボトル12本分に相当し、プラスチック使用量の削減に貢献しています(おうちの草コロリ2Lの使用に比べ、プラスチック使用量95.7%削減)。

包装仕様を工夫し環境負荷低減へ
EC販売限定※の「おすだけノーマットスプレータイプ 200 日分 リーフレットラベル」は店頭販売品の「おすだけノーマットスプレータイプ」シリーズとは異なり、店頭で目立ち陳列しやすいシュリンク台紙包装ではなく、EC販売品はオンライン画面で製品情報を補足できることから台紙を無くしたシンプルな包装にしています。そのため台紙に記載していた使用上の注意等をリーフレットラベルに記載し、本体に貼り付けたことで紙使用量削減につながりました。また、表面に貼られたリーフレットラベルをはがすとインテリアを邪魔しないようなシンプルなデザインになっており、お客様のさまざまなニーズに対応できるように工夫しています。
※リアルな店舗を持たない企業限定品

3R視点での製品づくり
1.リデュースの視点
リデュース(減量)の視点では、該当する製品が82アイテムあり、変更前のプラスチック使用量と比較して、約318トンの使用量を削減しました。この取り組みでは、製品の機能を維持しながら、プラスチック使用量の削減を目指しています。(2024年度実績)

2.リユースの視点
リユース(再利用)の視点では、つめかえに該当する製品が29アイテムあります。それらの該当製品は、本体ボトルより材料が少なくて軽く、約443トンのプラスチック使用量を削減しました。この取り組みでは、お客様の使いやすさを追求したつめかえ製品を開発し、プラスチック使用量の削減を目指しています。(2024年度実績)

3.リサイクルの視点
リサイクル(再生)の視点では、「アース虫よけネットEX」は容器に再生プラスチックを使用しています。再生プラスチック使用は97アイテムあり、年間で合計約802トンとなりました。また、紙製の包材を使用している製品のうち、155アイテムで再生紙を使用しています。
この取り組みでは、製品の機能を維持しながら再生材料の積極的な使用を目指しています。(2024年度実績)

ピレパラアースクローゼット用の紙包材化
ピレパラアースクローゼット用について、2024年2月にリニューアルを行い、環境に配慮した紙製スタンドパウチに切り替えています。この変更により、従来のプラスチック容器と外装フィルム袋の仕様と比較して、プラスチック使用量は約80%削減し、すべて紙ごみとして廃棄可能な包装へと進化しています。さらに、今回採用した紙はFSC森林認証紙を使用しており、持続可能な資源から作られています。リニューアルに当たり、従来製品と同様に、余った防虫剤を保管できるようにチャック付きの仕様とし、防虫剤の効力も変わらず1年間維持できる組成の紙を選定しています。アース製薬は環境保護と製品の品質向上を両立させることを目指しています。


液残りゼロの再定義とサステナブル設計
リキッドタイプの「スッキーリ!」は、香りを含む液体ボトルを上にすることで、液が上から下に落ちるため“最後の一滴まで残さず使い切る”ことができる、持続可能な社会に対応したサステナブル設計になっています。一般的な芳香剤は、液を下から上に吸い上げる設計のため、液が少なくなると吸い上げにくくなり、液を芯にしみこませるために振ると良いとされています。「スッキーリ!」は、液が少なくなっても液が上から下に落ちる設計のため、振る必要がなく最後まで揮散マットに液がしみこみ、香り続けます。

非常時も日常の生活を続けられる安心感を
アース製薬では、日常生活を豊かにするとともに、災害時にも安心して使用できるフェーズフリー※な商品を数多く開発しています。例えば、水道が使えない時のオーラルケアに便利な洗口液や、簡易トイレの不快な排泄臭を消臭できる消臭剤をはじめ、除菌・衛生用品、虫ケア用品なども、日常時に限らず、災害時の避難所生活や在宅避難の際に役立ちます。
※「フェーズフリー」とは、ふだん身のまわりにあるモノやサービスを「日常時」と「非常時」というフェーズ(社会の状態)からフリーにして、日常時・非常時に関わらず生活の質を向上させ、私たちの生活や命を守ってくれるものにしようという新しい考え方です。

フェーズフリーな商品の一例



洗口液の習慣化を促しウェルビーイング向上に貢献「自動で出てくるモンダミン」
当社は、日常生活を豊かにし、心身の健康を守るための商品開発に取り組んでいます。
モンダミンは1987年に誕生し、「お口、クチュ、クチュ。モンダミン♪」のCMで洗口液の文化を普及させてきましたが、日本の使用率は依然として低く、さらなる普及を目指しています。そこで、習慣化を促進するため、2019年に「モンダミン ペパーミント 1080mL 自動ディスペンサーセット」を発売し、2022年に「自動で出てくるモンダミン」としてリニューアルしました。この商品は、コップをかざすだけで1回分を手軽に計量できます。
洗口液の習慣化は、健康だけでなく、気分をすっきりさせ、コミュニケーションに自信をもたらすなど、ウェルビーイングの向上に寄与すると考えています。
「自動で出てくるモンダミン」は「WELLBEING AWARDS 2024」のファイナリストに選出され、審査委員からは、「自動で出てくる」機能が利便性があり習慣化しやすいだけでなく、災害時に高齢者や子どもなど社会的弱者になりやすい方々に寄り添うサービスとしても力を発揮でき、取り組みがもたらす社会的インパクトは大きいと評価されました。
今後も、ウェルビーイングな暮らしをサポートするより良い商品を提供してまいります。


販売
企業間連携による販促物の開発
商品を吊り下げるHDP(ハンガーディスプレイ)のフックに使われているプラスチック量を削減する取り組みを行っています。2023年秋から一部の販促物のフックが、プラスチック素材の51%をホタテの貝殻粉末に置換されたものに生まれ変わりました。
紙製の素材が使われたフックは既にありましたが、紙では商品の陳列に必要な強度を維持することが難しく、強度を維持したままプラスチック量を削減することが課題でした。その課題を解決しつつ、環境にも配慮した製品をつくりたいという思いから、プラスチックに異素材を混ぜるフリーブレンドと呼ばれる新技術を持つA社と、本製品をより多くの方々に使ってもらえるよう販売面をサポートしてくださるB、C社と協力し、実現化に至りました。この4社の連携を通じて、ホタテの貝殻粉末を使った強度が高く環境に配慮したフックが世の中に売り出されることになりました。
環境に配慮した販促物を他社様にも使用していただくことで、社会全体でプラスチック削減や、省資源、資源の有効活用、省廃棄、廃棄の分別、運搬時の効率向上につながると考えます。

フリーブレンドの技術を活かした販促物

企業間の連携図