アース製薬

水の使用と削減

人が容易に利用できる河川や湖の水は、地球上の0.008%と言われています。地球環境問題に取り組む上で、水資源の有効利用は重要な課題と認識しています。そこで当社の方針としては、水使用効率向上をマテリアリティの目標(2030年は2020年比で10%向上)とし、達成に向けて取り組んでいます。

生産ラインにおける水使用量の削減

当社では洗口液「モンダミン」や芳香剤「スッキーリ!」など原材料として水を使用するほか、数多くの生産ラインについて品目切替え時の洗浄作業で水を使用します。特に洗浄においては衛生面はもちろん、コンタミネーション(汚染)防止のため、生産ラインの徹底洗浄は欠かせませんが、日々の研究と改善に取り組み水の使用量削減に取り組んでいます。2019年より錠剤タイプの入浴剤「温泡」の洗浄方法の見直しを行っています。従来は、全ての品目について品種替えの際に温水を用いて設備の洗浄作業を行っていましたが、品種替え前後の色や濁り成分の有無により温水での洗浄ではなく、エアーによる洗浄へ切り替えました。それにより洗浄による水使用量を3年間で68%削減することができました。また、生産ラインの洗浄回数を削減できるように生産計画を最適化することで、水の使用や生産効率を高めながら、生産ラインにおける水の削減につなげています。

節水型給排水設備の導入

当社は、日常使用する給排水設備を、順次、節水型に切り替えています。現在は節水型トイレの導入を進めています。2023年7月時点における主力2工場(赤穂工場・坂越工場)の節水型トイレの導入率は79%となっております。

排水の浄化

当社の主力生産拠点の坂越工場、赤穂工場、さらに併設する研究開発で発生した排水は、場内の排水処理設備で浄化され、海域に放流されます。排水の放流に当たっては環境負荷低減に努め、法令等で定められた排出基準よりさらに厳しい自主基準を設定し、法令遵守を徹底しています。排水の量や水質は本拠点である赤穂市に定期的に報告します。
さらに赤穂市とは「環境保全協定」や「赤穂環境パートナーシップ」を締結しており、企業と行政と連携した取り組みを積極的に行っています。

坂越工場 排水処理施設
赤穂工場 排水処理施設
排水の浄化処理前
排水の浄化処理後

水資源の保全や有効活用のための活動に参画

当社では、赤穂市環境保全協議会にて所属する企業と協業し水など環境について取り組んでいます。また、人と水との関わりを考え、産官学民等の多様な主体の連携による良好な水環境の活用・保全を通じて、持続可能な地域社会の実現を目指す、環境省発足のWater Projectや当社は、海洋プラスチック問題の解決を目指すクリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)に加盟し活動しています。

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