アース製薬

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サステナブル製品対応

製品開発

環境配慮素材のプロジェクトチーム

研究部では環境対応包材に関するプロジェクトチームを結成し、活動をしています。日々技術が進歩している環境対応包材の情報を集め、試作品の評価等を実施しています。虫ケア、入浴剤、オーラルケア、海外製品など様々な研究チームのメンバーが集まっており、活発に情報共有を行い、新たな製品開発に取り組んでいます。

環境に配慮した製品開発

環境に配慮した製品開発

近年のお客様の環境に対する意識の高まりを感じ、積極的に環境配慮商品の開発に励んでいます。製品のライフサイクル全体での環境負荷低減を意識した、3R「リデュース(減らす)、リユース(再利用する)、リサイクル(循環処理する)」の視点で製品開発に取り組んでいます。

3R視点での製品づくり

1.リデュースの視点

リデュースの視点では、これまでに86アイテムに関して減容化を行い、変更前のプラスチック使用量と比較して、約312tの使用量を削減しました。この削減量は2021年度と比較して1.2倍となります。

※2本の指でタッチパネルを外に押し広げると画像を拡大できます。
2.リユースの視点

リユースの視点では、つめかえに該当する製品が24アイテムあり、新たに「モンダミン大容量パウチ」がラインナップに加わりました。それらの該当製品は、本体ボトルより材料が少なくて軽く、約305tの使用量を削減し、削減量は2021年度と比較して1.2倍となります。当社はつめかえ製品にもこだわりをもって、お客様の使いやすさを追求した製品づくりを行っています。

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3.リサイクルの視点

リサイクルの視点では、「アース虫よけネットEX」は容器に再生プラスチックを使用しています。再生プラスチック使用は101アイテムあり、年間で合計約1,279tとなり、2021年度より約1.2倍の使用量を実現しました。また、紙製の容器を使用している製品のうち約88%に再生紙を採用し、201アイテムが該当します。

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「コバエがホイホイ」つめかえエコパック

お客様からのご要望にお応えして、「コバエがホイホイ」の容器を繰り返し使えるエコパック(「コバエがホイホイ」約3回分入)を2023年2月から販売しております。
つめかえ商品でよくある液体タイプの内溶液とは異なり、コバエがホイホイの内容物は固形の角切りゼリーであるため、絞り出しやすさが大きな課題となりました。そこで、パウチ形状を工夫し、手の小さな方でも握り扱いやすいようにパウチ胴部を湾曲させる設計としています。また、社内モニターを繰り返し行い、角切りゼリーが崩れず、最後まで出しやすい注ぎ口部の設計にこだわりました。
コバエがホイホイ容器3個分と重量比較すると、廃棄プラスチック量を約82%削減することができ、アースECO基準「つめかえ、つけかえ使用により、廃棄プラスチック量を50%以上削減(本体容器包装材料との重量比)」に該当し、「Act For ECOマーク」を表示しています。

液残りゼロの再定義とサステナブル設計

リキッドタイプの「スッキーリ!」

リキッドタイプの「スッキーリ!」は、香りを含む液体ボトルを上にすることで、“最後の一滴まで残さず使い切る”ことができる、持続可能な社会に対応したサステナブル設計になっています。“ボトルが上だから、液残りゼロで香りが続く”ことを訴求し、CMやウェブ、店頭でもその点を強くお伝えしました。

非常時も日常の生活を続けられる安心感を

アース製薬では、日常生活を豊かにするとともに、災害時にも安心して使用できるフェーズフリー※な商品を数多く開発しています。例えば、水道が使えない時のオーラルケアに便利な洗口液や、簡易トイレの不快な排泄臭を消臭できる消臭剤をはじめ、除菌・衛生用品、虫ケア用品なども、日常時に限らず、災害時の避難所生活や在宅避難の際に役立ちます。
フェーズフリーの認知拡大と普及、新たな気づきをもたらすことを目的としたフェーズフリーアワード2023で、「洗口液 モンダミン」と「ヘルパータスケ 良い香りに変える 消臭スプレー」が入選対象に選ばれ、「洗口液 モンダミン」がオーディエンス賞を受賞しました。
※「フェーズフリー」とは、ふだん身のまわりにあるモノやサービスを「日常時」と「非常時」というフェーズ(社会の状態)からフリーにして、日常時・非常時に関わらず生活の質を向上させ、私たちの生活や命を守ってくれるものにしようという新しい考え方です。

フェーズフリーな商品の一例
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販売

サステナブル販促物

当社ブランドマーケティング部では、人や環境に配慮し、店頭販促物としての機能を欠くことなく、使いやすい販促物を製作し、サステナブル社会の実現を目指しながら、マーケティング戦略に沿った販促物を数多く製作しています。その中でも売り場を盛り上げるエアポップは当社の販促物の定番で小売業からの要望も多い販促物です。エアポップは塩化ビニル製で、風船のように空気を入れて膨らませ、使い終わったら空気を抜き繰り返し使うことができることが特長です。そんな人気の販促物にも環境配慮ができるのではないかと目を付け、紙製にできないかと2022年から取り組みを始め2023年に100%紙製に変更しました。紙で虫のように見せられるのかなどの課題はありましたが、検討に検討を重ね立体感のあるものに仕上がり、現場でも簡単に組み立てできるものに仕上げています。その他の販促物も、プラスチック削減、運搬時の環境負荷の軽減等に配慮して製作しています。また、店舗で売り場をつくる方々は女性が多いため、重量や使いやすさ、ごみの分別のしやすさにも工夫を凝らし、人にも環境にも優しい取り組みをしています。

企業間連携による販促物の開発

企業間連携による販促物の開発

商品を吊り下げるHDP(ハンガーディスプレイ)のフックに使われているプラスチック量を削減する取り組みを行っています。2023年秋から一部の販促物のフックが、プラスチック素材の51%をホタテの貝殻粉末に置換されたものに生まれ変わりました。
紙製の素材が使われたフックは既にありましたが、紙では商品の陳列に必要な強度を維持することが難しく、強度を維持したままプラスチック量を削減することが課題でした。その課題を解決しつつ、環境にも配慮した製品をつくりたいという思いから、プラスチックに異素材を混ぜるフリーブレンドと呼ばれる新技術を持つA社と、本製品をより多くの方々に使ってもらえるよう販売面をサポートしてくださるB、C社と協力し、実現化に至りました。この4社の連携を通じて、ホタテの貝殻粉末を使った強度が高く環境に配慮したフックが世の中に売り出されることになりました。
環境に配慮した販促物を他社様にも使用していただくことで、社会全体でプラスチック削減や、省資源、資源の有効活用、省廃棄、廃棄の分別、運搬時の効率向上につながると考えます。

廃棄

今まで製品は再出荷できるもの以外は廃棄していました。しかし新潟にある倉庫では様々な工夫を行い単純な廃棄の量を減らしています。その一つに圧縮があります。同じ種類の廃棄物を圧縮し、コンパクトにすることで有価物として回収してもらう方法を取り入れています。例えば4パレット分の線香缶を1ブロックに圧縮し有価物として回収してもらうとともに、かさが減ることで輸送する際のCO₂削減にもつながっています。
また、倉庫内に粉砕機を導入し、一般廃棄品の粉砕処理後、固形燃料生成に活用するため、リサイクルを行っています。

倉庫内に粉砕機を導入

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