地球環境問題に関する取り組み
環境に配慮した製品開発
サステナブルな製品開発
当社では製品液剤の濃縮化により、プラスチック量の削減だけでなく、液剤の絶対量の減量により、製造や輸送によって排出されるCO2量の削減も考慮しています。さらに、お買い物の際に軽くて持ち帰りやすい、置き場所を取らない等、お客様の使いやすさにも貢献できます。今後も環境への配慮と使いやすさを両立した製品開発に取り組んでいきます。


使いやすさと環境に配慮したボトル
ロングライフ化
製品のロングライフ化はお客様の利便性向上だけでなく、省資源や家庭ごみの削減にも寄与できると考え、既存の商品も少しでも長く使えるよう改良を重ねています。ゴキブリ用毒餌剤「ブラックキャップ」シリーズは2019年にリニューアルし、効力の保持期限が従来の6カ月から1年に進化しました。
カイゼン提案活動
これまでの活動のさらなる推進を図るため、各部署から若手メンバーで構成されたカイゼン推進プロジェクトを2019年に立ち上げました。「便利グッズコンテスト」など、新しい活動を進め、提案数は前年を超え5,290件(前年比114%)、その効果金額は2,720万円です。今後も職場改革を進めていきます。
賞味期限の延長
製品の環境負荷低減を意識した製品開発の一環として、美容・健康食品部門においても、世界的な課題のフードロス削減へ貢献すべく、取り組みを実施しています。原材料、製造過程を見直すことにより、「プラセンタCゼリー」など6製品で賞味期限を18カ月から25カ月に延長しました。今後、他製品についても賞味期限の延長に取り組んでいきます。
循環型社会の実現を目指して(3Rの取り組み)

当社では、製品のライフサイクル全体での環境負荷低減を意識した、3R「リデュース(減量)、リユース(再使用)、リサイクル(再生)」の視点で製品開発に取り組んでいます。アース製薬のものづくりの源流となる研究開発部門では、お客様の環境に対する意識の高まりを感じ、経営理念である「生命(いのち)と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する」のもと、事業を通じて社会に貢献するため、積極的に環境負荷低減に対応した製品開発に取り組んでいます。
3R視点での製品づくり
1.リデュース(減量)の視点
リデュース(減量)の視点では、これまでに88アイテムに関してコンパクト化を行い、変更前のプラスチック使用量と比較して、約251トンの使用量を削減しました。この削減量は昨年度と比較して3.5倍となります。
2.リユース(再使用)の視点
リユース(再使用)の視点では、詰め替えによるボトルの再使用ができる製品が17アイテムあり、詰め替えフィルムは本体ボトルより材料が少なくて軽く、約252トンの使用量を削減しました。その中で「らくハピ アルコール除菌EX つめかえ」では、お客様の多様なニーズにお応えする為、400mL用、700mL用、5L用と、幅広いラインナップで展開しております。当社は詰め替え製品にもこだわりをもって、お客様の使いやすさを追求した製品づくりを行っています
3.リサイクル(再生)の視点
リサイクル(再生)の視点では、「アース虫よけネットEX」は容器に再生プラスチックを使用しています。再生プラスチック使用は68アイテムあり、年間で合計約1084トンとなり、昨年より約1.5倍の使用量を実現しました。また、紙製の容器を使用している製品のうち約87%に再生紙を採用し、154アイテムが該当します。
モンダミン濃縮タイプ
モンダミンは1987年に誕生して以来、お子様からご高齢の方まで、全ての人のお口の健康を守ることを目標に様々なタイプの商品を開発し、売り上げを拡大して参りました。そしてこの度、高い効果と使いやすい香味はそのままで、濃縮化させる技術の開発に成功しました。
2021年に発売した「モンダミン ペパーミント 濃縮タイプ」と「モンダミン メディカル 濃縮タイプ」は、モンダミンとして初めての薄めて使うタイプの洗口液です。「モンダミン ペパーミント 1080mL」と同じ使用回数で比較すると、廃棄プラスチック量が約72%削減されています。


液残りゼロの再定義と環境配慮型リニューアル

リキッドタイプの「スッキーリ!」は、香りを含む液体ボトルを上にすることで、“最後の一滴まで残さず使い切る”ことができる、持続可能な社会に対応した設計になっています。“ボトルが上だから、液残りゼロで香りが続く”ことを訴求し、CMやウェブ、店頭でもその点を強くお伝えしました。2021年、容器の1製品あたりプラスチック使用量を14~17%削減(年間180トン削減予定)し、より環境に配慮した製品に生まれ変わりました。
環境に配慮した販促物

外装箱不要の販促物。梱包用の箱の中面に訴求等を印字することにより、配送後廃棄される外装箱(段ボール)の削減に貢献
2022年設立されたセールスリレーション課は、お客様の声から店舗の情報、営業の動向等のセールスに関わる一連の情報をつなぐ役割をしています。共有された情報は製品改良、新製品の企画・開発、販促などで広く生かされています。特に販促物を作成する際は、売り場の活性化はもちろん、店舗で売り場をつくる方々は女性が多いため、重量や使いやすさ、ゴミの削減にも工夫を凝らしています。そのほかにも、プラスチック削減、FSC®認証紙の積極的使用、運搬時の環境負荷の軽減、等に配慮して、人にも環境にも優しい取り組みをしています。